【都市伝説】開発中止になったSFCホラーソフト「臨界点」の裏話について調べてみた
今回は、ゲームに関する怖い話の記事です。
今回、取り扱う都市伝説は、よくネットでコピペされているものの1つです。
しかし、詳しいことが全く書かれていなかったので、自分なりに調べてみました。
臨界点
ロシアのチェルノブイリ原発事故を題材としたゲームが開発されていた。
タイトル名は「臨界点」
ゲーム内容は事故により放射能を浴びて突然変異した住民達を主人公がお札で倒していくというものだった。
あまりにも不謹慎な内容だったためにロシアや平和団体から猛反発を受け開発は中止し幻のホラーゲームソフトとなった。
ゲームの都市伝説が好きな方は知っている方も多いでしょう。
よくコピペで出回っている都市伝説の1つなのですが、上記以外の情報が全く存在しません。
なので、この幻(?)のゲーム、臨界点について調べてみたいと思います。
調べてみた
ロシアや、平和団体から抗議されたということであれば、国際問題に発展していると考えられるので、何らかの記録が残っていないとおかしいですよね。
・似たような事例
というわけで、そういう情報がないか、探してみます。
◆日本製「性暴力ゲーム」 内外の抗議を受け販売中止/豚インフルのゲーム?/男の子牧場/裁判員ゲーム – てらまち・ねっと
実際に、日本のみで発売されているゲームが、海外からの抗議で発売中止した事例を見つけました。
海外で発売されている日本のゲームが、中止になる事例は多いですが、上記のような事例は珍しいですね。
珍しいといえど、実際にありうる話なので、臨界点ももしかしたら存在するのかもしれませんが、過去にロシアがSFCのソフトについて抗議したという記録は見つかりませんでした。
・発売中止のソフト
未発売のゲームが載せられているサイトから、探してみましたが、臨界点は見つからず。
発売されていなくても、抗議が来たということなので、事前に発売情報はあったはずです。
しかし、どのサイトも臨界点がないということは、そもそも存在しないのでは・・・。
・都市伝説が広まった時期
そもそもこの都市伝説、ネット上では「開発中止になったSFCホラーソフト「臨界点」の裏話」というコピペが広まっています。
この1文のみが、ネット上に貼られまくっているわけですが、検索時期を指定してみると、2008年以前は全くヒットしないため、2009年頃から広まったと考えられます。
SFC自体は1990年に発売されたわけですから、2008年以前にも何らかの情報があってもおかしくないはずですが、2009年にいきなり臨界点のコピペが出回っています。
このことから、誰かが都市伝説を作った可能性も考えられます。
・そもそも抗議なんて来ない
調べていて驚いたのですが、チェルノブイリを題材にしたゲームはすでに存在しています。
その名はチェルノブ。
直球すぎて笑ってしまいましたが、このゲーム、なんと普通に発売しています。
臨界点はロシアがわざわざ抗議してきたのに、このゲームはなぜ発売できたのでしょうか?
いや、そもそもチェルノブイリを題材にするゲームを作ってもロシアから抗議なんて来ないということでしょう。(不謹慎すぎてだいぶ批判されたみたいですが)
つまり、臨界点の裏話は完全に嘘だと言ってもいいと思います。
というか、チェルノブが臨界点の元ネタなのかもしれませんね。
まとめ
不謹慎なゲームを作っても、ロシアが抗議してくる可能性は低いです。
そのため、臨界点の都市伝説は嘘だと考えていいでしょう。