集団ヒステリー・真相を考察【2021/08/14更新】
※2021/08/14更新
YouTubeに「柳川高校集団ヒステリー」について取り上げています!
今回は、集団ヒステリーという現象についてまとめた記事です。
集団ヒステリーという言葉、聞いたことがある人も多いんじゃないかと思います。
数年前も、とある高校で集団ヒステリーと思われる事件が発生し、SNSで話題になりました。
人間は時々、常識では考えられないような行動を集団で行うことがあります。
そのような事例から、集団ヒステリーについて考えていきたいと思います。
集団ヒステリー
まずは、集団ヒステリーとは何かを簡単に書いておきます。
集団ヒステリーは、ある1人がパニック状態に陥ることで、それが周りの人間へ連鎖していく現象のこと。
また、集団パニックとも呼ばれている。
次に、いくつか事例を紹介します。
集団ヒステリーの事例
・豊川信用金庫事件
女子高生が、豊川信金へ就職した友達をからかうために、「豊川信用金庫はあぶないよ」と言った一言から起きた事件。
この一言から、身内へ、そして多くの人間へと「豊川信金が危ない」という噂が広まっていく。
その結果、倒産を危惧した人々が、銀行から預金を引き出そうとしてしまう。
結果として、短期間に約20億円が引き出されてしまった。
参考 豊川信用金庫事件 – Wikipedia
かなり有名な事件なので、ご存知の方も多いでしょう。
この事件の恐ろしいところは、1人の何気ない冗談から大事件へと発展していった点です。
最終的には、職員の使い込みが原因だとか、理事長が自殺したんだなどの根も葉もない噂まで流れる始末でした。
集団ヒステリーから考えれば、勘違いした人がパニックになり、周りの人間へと連鎖していったのだと考えられます。
・口裂け女
日本で噂される都市伝説のひとつ。
口元を隠すほど大きいマスクをした女性が、「私、きれい?」と訪ねてくる。
きれい、と答えると「これでも?」とマスクを取り裂けた口を見せてくるという話だ。
返答次第では、包丁を持って追いかけられたりする。
この口裂け女は、社会問題に発展するほど有名になった。
実際に口裂け女が原因で集団下校が行われた地域もある。
参考 口裂け女 – Wikipedia
口裂け女を知っている人は多いと思いますが、社会問題になるほど騒がれたのを知っている人は少ないかもしれません。
これも、集団ヒステリーの一種であると考えられます。
「口裂け女が実在する」という噂が広まれば、子どもたちを簡単に恐怖に陥れることができるでしょう。
そうして、恐怖によりパニックになった子どもたちの間で大騒ぎになったわけです。
さて、上記の2つの事例は割と軽い事例ですが、次からは実際に集団ヒステリーが引き起こす恐ろしい症状を紹介します。
・怪談話で集団ヒステリー
工場見学をしていた小学校で、生徒77人のうち、11人が過呼吸の症状を訴え、救急車で運ばれた。
怪談話をしていたことによる不安感によって過呼吸になった可能性があるとされている。
参考 毎日新聞 2007/5/26
こちらの事例で注目していただきたいのは、子供たちが過呼吸になっているという点です。
集団ヒステリーに陥ると、このように実際の症状が表れることがあります。
この事件では、過呼吸になっただけで済みましたが、その他にも集団ヒステリーによる症状は多く報告されています。
ひどいものだと、意識障害や失神、呼吸困難に陥ることもある。
また、幻覚を見てしまう場合もある。
参考 パニック – Wikipedia
怪談話をするだけで不安感に襲われるか、と言われればちょっと微妙ですが、よっぽど怖かったんでしょうね(笑)
このように、集団ヒステリーは通常、ありえないような現象を引き起こしてしまいます。
怪談話をしたあとに、体調不良の子供がたくさん出たら、幽霊の仕業かな、なんて思ってしまいますよね。
・高校で集団ヒステリー
「原因はわからないが、霊は関係ない」 生徒が倒れた柳川高校、ネットの「噂」を否定
何人もの生徒が続々と倒れたとして、福岡・柳川市の「柳川高等学校」が一気にネット上で話題になった。
詳細がよくわからないまま「霊に取りつかれて暴れ出した生徒がいる」「心霊現象でみんな倒れた」といった噂が出回っているが、実際現場では何が起こっていたのか。多忙の合間をぬって2014年7月1日、学校が電話取材に応じてくれた。
https://www.j-cast.com/2014/07/01209264.html?p=all
最近起きた集団ヒステリーですね。
20人以上の生徒が同時に倒れています。
生徒が倒れる前に遠足で英彦山にいっているらしく、ここから霊を連れてきたのが原因だとか、色々な噂が立っていました。
実際に生徒が倒れた生徒や様子をSNSに投稿したことでかなり話題になりましたね。
なぜ集団ヒステリーは起こる?
集団ヒステリーはなぜ起こるのか、考察していこうと思います。
最初の項目で、集団ヒステリーは1人がパニックになることで連鎖すると書きました。
では、なぜパニック状態に陥るのでしょうか?
パニックとは、個人または集団において突発的な不安や恐怖(ストレス)による混乱した心理状態、またそれに伴う錯乱した行動を指す。
引用 パニック – Wikipedia
人間は、突然、不安や恐怖といった感情に襲われるとパニック状態に陥るということです。
事例から考えると、銀行が倒産するという不安、口裂け女や怪談話の恐怖でパニック状態に陥ったと考えられますね。
人間は、他人へ同調しやすい性質があります。
誰かが建物を見上げたら、あなたも気になって見上げてしまいますよね。
それと同じことです。
1人がパニックになることで、その原因となるものへの恐怖や不安感が増幅され、伝染していくのです。
まとめ
集団ヒステリーは、不安感や恐怖を感じパニック状態になった人から、周囲の人間へ連鎖していきます。
集団ヒステリーを起きるのは、人がパニックに陥るような原因があるからです。
例えば、幽霊であったり、自分の命を脅かすような存在だったり様々です。
もしパニック状態に陥るようなことが起きても、冷静に対処すれば集団ヒステリーは起こりにくいかもしれませんね。