旅館サイトに掲載された写真・真相を考察

今回は、とあるホテルが出している写真の中に不思議な写真があるらしいので、そちらを調査していきたいと思います。

動画化もされていますので、こちらもぜひ！

謎過ぎる写真

トリップアドバイザーという宿泊施設の口コミサイトに投稿された写真に、不可解なものがあるという話を教えて頂きました。

それは東光園という旅館の写真で、温泉に女の人が使っている写真でした。

写真中央に、二人の女性と思わしき人が温泉に入っているのが見えますでしょうか？

なぜか黒い着物を着ています。撮影のためでしょうか？

一見すると、普通の写真なのですが実はこの場所は池なのです。

公式サイトを確認してみると、この場所が紹介されており、はっきりと「池にはたくさんの鯉がいます」と書かれています。

鯉が泳いでいるということで、人が入るプール施設のような場所ではなく、観賞用の池である可能性は高いでしょう。

私も公式サイトを確認しましたが、庭園の池に入れるような記載はありませんでした。

一体どういう状況なのでしょうか…

今回は、この写真について調査していきましょう。

考察

この写真、言われてみると不思議ですよね。

なぜ池に入った写真をアップしたのでしょうか。

本当に庭園全てが池なのか、実際にグーグルマップで確認してみましょう。

実際の写真がこちらです。2018年に一般ユーザーが投稿した写真になります。

例の写真と比較してみると、やはりこの池であるとわかります。

二人が入っていたのはこの位置ですかね。

景観としては素晴らしいものですが、当然人が入るような場所ではないことが明らかです。

なおさら不思議になってきたこの写真ですが、掲載元のサイトをもう一度確認してみましょう。

例の写真、2012年にアップされたものだとわかりました。

10年前ということで、もしかするとここは以前温泉として使用されていたのかもしれません。

公式サイトの過去のアーカイブから、できる限り昔の日付で遡ってみます。

2008年のアーカイブが残っていましたので、確認してみると、やはり庭園の紹介ページにあの場所が記載されています。

念のため露天風呂のページも確認して見ましたが、それらしい記載は見当たらず、やはりあの場所はずっと池で間違いなさそうです。

しかし、あの写真をよく見ると湯気が立ち込めているようにも見えますし、水もグーグルマップで見た写真より綺麗です。

宣伝用に庭園の合成写真を撮影したのでしょうか？

この旅館はSNSにも投稿を行っていたようなので、そちらも見てみます。

FacebookやTwitterは更新していないようですが、2008年頃からじゃらんにて、ブログ記事を書いていたことが判明しましたので、そちらを確認していきます。

2009年時点で、池に関するイベントとしては「水灯籠の夕べ」というものを開催しており、灯籠を池に流していたようです。

また、2010年には池を清掃したという記事もあり、この時点で亀や鯉は入っていたこともわかります。

やはりずっと池として利用していたのかなと思っていたのですが、2012年にこのような記事がありました。

それがこちらの記事です。

「日本一の庭園大露天風呂が完成いたしました」と書かれており、あの写真も掲載されていました。

ロビーから見えるという理由で、着衣式での入浴になるみたいです。

黒い着物を着て入浴している理由もわかりましたね。

ということは、2011年までは池として利用されており、2012年に露天風呂として使えるようになったというわけです。

しかし、現在はまた池として利用されていることが公式サイトやグーグルマップの写真からわかります。

恐らく、露天風呂として利用できたのはごくわずかの期間だったのでしょう。

公式サイトのアーカイブを確認すると、2014年頃に「庭園露天風呂」というページへのリンクがあり、この時点でページが削除されていました。

2013年2月までページが残っていた形跡がありますので、2012年に告知があったことを考えると本当に短い期間だけだったのかもしれないですね。