身元不明遺体のエアリズム

今回は、警察署のサイトに掲載されていたとある身元不明遺体の話を紹介します。

動画化もされていますので、こちらもぜひ!

遺体のエアリズム

以前に視聴者さんから、「沖縄県警のサイトを見ていたら、気になったことがあったので調べてほしい」というリクエストをいただきました。

沖縄県警に限らず、警察署のサイトには身元不明者の遺体の情報を募集するページがあります。

その中で、昨年(2024年)米軍基地の敷地内で発見された遺体について、疑問があったそうです。

「身元が分からない死者 -97-」として掲載されているのですが、発見日は令和6年(2024年)3月21日、死亡推定日は「昭和64年(1989年)1月1日」となっています。

http://www.police.pref.okinawa.jp/docs/2025020300044/

性別は男性、推定年齢は40歳ほどですが、身長や体型などは不明。着衣の情報が公開されています。

この着衣について不可解な点があるそうで、半袖シャツがユニクロの「AIRism(エアリズム)」との記載があるのですが、実際にエアリズムが販売されたのは2012年であり、死亡推定年月日にある「昭和64年」と大きくズレているそうです。

サイト内では写真が掲載されていますが、確かにユニクロのロゴと「AIRism」との記載があります。

なので、昭和64年に亡くなった人物がこれを着ているはずがないという、少し不思議な話になっているのです。

多少のズレなら分かりますが、1989年からエアリズムが販売されたという2012年というと、かなり大きな開きがあります。

また、発見された場所も米軍敷地内となっていて、かつ年齢も40歳ほどという。
なぜ遺体となって発見されたのか? これもまた不可解な話です。

今回は、この件についてできる限り調べていきたいと思います。

これは一体…?

さて、まずはエアリズムに関する話ですが、ユニクロは1984年に一号店を出店したという話があり、もしかするとエアリズムに関しても、今とは違う同名のブランドがあった可能性もないとは言い切れませんが、2022年には「エアリズム10周年記念」という記事が出ており、「2012年の発売開始から10年目を迎えた」という説明があります。

また、エアリズムの前身となったのは2007年に発売された「シルキードライ」であると説明されているので、やはり2012年以降に「エアリズム」が製造されていた可能性は高いです。

https://www.creators-station-jp/news/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%80%8E%E382%A8%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%80%8F%E7%99%BA%E5%A3%B2%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%8B%E3%82%8910%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%EF%BC%81

また、製造年月については商品のタグから特定可能で、サイトに記載されているものからタグの文字は読み取れます。

371-086584(42-03)」
この部分が商品コード、その後のカッコの中に製造年月を示す数値が記載されています。

これによれば、2014年夏に製造されたもので、商品コードからおそらくこちらの商品(メッシュVネックT)ではないかと思われます。
なので、死亡推定日が昭和64年ということであれば、確かに不可解な話ではあります。

しかし、遺体の状況を見るに、身長や体型、身体特徴も不詳となっているので、例えば、すでに白骨化しているなどの理由で判断がしづらい状態で、死亡推定日がかなり広い範囲になっているのかもしれません。

なので、エアリズムの製造年月を考慮せず、最も古い推定を記載している可能性もあります。

次に、この件について報道記事にはどう記載されているのか調べてみましょう。

沖縄タイムスによれば、米軍キャンプ・シュワブ内の雑木林で身元不明の男性の人骨の一部が見つかったと報じています。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1480007

また、琉球新報によれば、今年(2024年)二人の身元不明遺体が見つかっていたそうで、その中の一人として例の遺体が報道されています。

「数年から十数年経過しているとみられる」との記載がありました。昭和64年(1989年)になると「十数年」という範囲を超えてしまいますから、おそらくサイトの誤表記だったのかもしれません。

例えば、別の例だと「数年〜十数年以上経過」という記載もあるので、昭和64年1月1日という具体的な日付を記載する意味もなく、例えば入力システムの初期値がこの日付になっていて、それを消さずに掲載してしまった、というようなことだったのかもしれません。

なので、この着衣の矛盾に関しては誤表記である可能性が高いと思いますが、それにしても奇妙な話ではありますね。

なぜその場所にいたのか?

報道によれば「米軍キャンプ・シュワブ内の雑木林」で発見されたとのことですが、一体なぜそのような場所にいたのか、そして40代という年齢から、突然そこで亡くなってしまうというのも考えづらいんですよね。

辺野古のキャンプ・シュワブのストリートビューで追える限りの場所を見てみると、敷地内の周囲には有刺鉄線が張られていて、当たり前ですが敷地内に入ることは難しい状況です。

ただ、そこまで厳重というわけではないので、入ろうという意志があれば、有刺鉄線を越えること自体はできるかもしれません。

しかし、そこに侵入した上に敷地内で亡くなっているというのは謎で、事件性も考えられることから警察署のサイトでも情報が募集されていたのでしょうか。

身元が判明していた?

かなり謎な一件ですが、実はこの遺体に関しては、身元が判明していたようです。

2024年4月の報道ですが、「2024年3月に米軍キャンプ・シュワブ内の雑木林で人骨が見つかった件で、身元は当時80代だった男性と判明したと発表した」との報道がありました。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1567022

また、この方は7年前に県警へ行方不明届けを出していた家族のDNA型と一致したとのことで、目立った損傷はないことから、署は事件性は薄いとみているとのことで、どうやらこの一件は解決していたようです。

今までの報道(初期)では40代男性とのことですが、実際には行方不明届けが出された時点で80代だったことも分かりました。

高齢の方なので、例えば認知症などで迷い込んでしまい、そのまま亡くなったということも考えられると思われ、おそらくそのような経緯で数年後に発見されたのではないでしょうか。

ただ、米軍敷地内の雑木林とのことなので、どのような経緯で侵入できたのかは不明です。

敷地内といえど、入れそうな場所があったのか、それとも無理やり入ってしまったのか、これについては謎が残りますね。

ただ、すぐには発見されなかったということは、普段は人の出入りがほとんどない場所であったというのは間違いないでしょう。

というわけで、この件については無事身元も判明しており、死亡した時期についても矛盾はなかったというのが真相です。

実際に見つかったのは白骨化した状態だったようなので、年齢や死亡推定日が曖昧になっていたことで、この件が奇妙なものになってしまいましたね。

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