今回は海外発祥の都市伝説である「ミステリーボックス」について調査していこうと思います。

ミステリーボックスとは？

ミステリーボックスとは数年前に海外で話題となり、日本でもYouTubeで話題になっている都市伝説です。

どんなものかというと、簡単に言えば福袋みたいなものですね。

ダークウェブ・深層ウェブで購入できるものらしく、何が入っているかわからない。

数万円するものから数百万円もするものなど値段は様々です。

中には殺人に使用されたものや遺留品など、いわく付きの物が入っているそうで開封動画を見るとちょっとドキドキしますね。

こちらの都市伝説について不明瞭な点が多いらしく、調査してほしいとのことでしたので調べていこうと思います。

フェイクか否か、動画を上げているYouTuber達には明確な購入先を示したURL等がないのでイマイチ信じ難い部分があります。

考察

海外の「ミステリーボックス」の真相となると時間がかかりそうなので、今回は日本で流通している「ミステリーボックス」に焦点を当てて調査していこうと思います。

日本でもいくつか動画がアップされているんですが、どれも明らかに胡散臭いものばかりです。

その中でも一番再生数があって見ごたえがあったものを貼っておきます。

一応最初のほうにアメリカから来たというように説明しています。

中身を一通り見てみると、どれも海外から来たもののようですね。

刃物や謎の写真など、やばそうなものが色々入っています。

ここで問題なんですが、そもそもこれら物を本当に海外から輸入できるのかという問題です。

ダークウェブでの取引となると通販サイトではなく、個人での取引になると思います。

そもそも税関検査を通り抜けないと、輸入できないという問題があるんですね。

輸入禁止リストを貼っておきます。

麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚せい剤、あへん吸煙具

指定薬物（医療等の用途に供するために輸入するものを除く。）

けん銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃砲弾及びけん銃部品

爆発物

火薬類

化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律第2条第3項に規定する特定物質

https://www.customs.go.jp/mizugiwa/kinshi.htm

その他にも肉製品や植物乾燥品、刃物も規制されている場合があります。

人を傷つける物

犯罪者が使う物

治安を乱す物

人の権利を侵害する物

例：麻薬、爆弾、生もの系、ポルノ、コピー商品（商標権審がい貨物）

https://hunade.com/to-japan-yusou

怪しい写真もアウトなわけです。

上手く税関検査を通り抜けているのではないかと思うかもしれませんが、輸入実績の少ない人はほぼ税関検査に引っかかってしまうそうです。

輸入実績とは、輸入の経験を指します。税関は、この輸入実績を「輸出入者符号」により管理しています。輸入実績がない人は、税関検査にあたる可能性は極めて高いです。（ほぼ100%）輸入の実績を積み重ねることで少しずつ緩くなっていきます。

https://hunade.com/zeikan-kensaryou

ここで考えられるのは、実際に海外から輸入されたものではなく作り物か他の日本人からの購入代行ということになります。

そもそも、自分で購入するのはあまりにも危険すぎるので大体の人間は詳しい人に代わりに買ってもらうという発想になると思うんですよ。

海外からの輸入が難しいとなると、代行してくれた方も日本で「ミステリーボックス」を作成しているということになります。

動画内では海外から発送されたという表記になっていましたが、紙一枚貼り付けるだけで偽造は容易です。

海外でも犯罪の遺留品でもゴミはゴミなので、結局やっていることは一緒のような気もしますが…

少なくとも日本で流通しているものは、国内で作られた偽物？である可能性が高いと思います。

よく動画を見てみると、所々で出てくる英文が私が書いたのかと思うくらい日本人が書いた文字っぽく見えます。

また、最後のほうに出てくる謎のcd音源なんて明らかにフリー素材です。

まとめ

少なくとも、日本で流通している「ミステリーボックス」は偽物だと思います。

そもそも、偽物ってなんだ？って話なんですけど。

海外の模倣品ということにしておきましょう。

販売者はゴミの処理が出来て、購入者はワクワク感が味わえてお互いwin-winで素晴らしい商品です。