いのちくん・真相を考察

今回は、日本で放送されていたと言われる謎のcmについて調査していきたいと思います。

動画化もされていますので、こちらもぜひ！

いのちくん

YouTubeにこのような動画がアップされていました。

タイトルは「Creepy Japanese Commercial “Inochi-kun!”」日本のあるcmの映像のようです。

軽快な音楽とともに「いのちくん」というキャクラーが登場します。

どうやらいくつかエピソードがあるようで、この動画では3話目まで見ることが出来ます。

内容的にはそこまで怖くないのですが、いのちくんの見た目が非常に不気味です。

この見た目で、不気味なイメージを持ってしまう人が続出し、今では海外でも話題になっていたようです。

このcm、よく見ると確かに「いのちくん」というキャラクターの見た目もそうですが、世界観も謎なんですよね。

他のクラスメイトは全て人間ですが、いのちくんだけ独特な見た目をしており、歩くときには機械音のような音が聞こえてきます。

それに関わらず、誰もそれを疑わずに、いのちくんというキャラクターを受け入れているのはちょっと不気味です。

このいのちくん、どのような目的で作られた映像なのでしょうか？

今回は、この謎のCMについてできる限り調べていきます。

考察

みなさんは、いのちくんをご存知でしたか？

2007年頃からニコニコ動画などにアップされていたようなので、知っている人はいるかもしれません。

いのちくんで検索してみると、このようなネットニュースがヒットします。

村上隆デザイン「いのちくん」が不可解すぎて海外で大ブーム、という記事になります。

どうやら作者は判明しており、アーティストの村上隆さんが制作したショートムービーなのだそうです。

なぜ海外で話題になったというと、アングラサイトでこの映像が紹介されていたようで、「不適切な日本の宇宙人。勃○をし、下痢をし、覗き見する…いのち、全てを兼ね揃え、そしてもっと問題を抱えるであろう日本人少年」と紹介されていたようです。

確かにちょっと生々しい描写がありましたが、「いのちくん」という生命に関するテーマだったためにこのような構成になったのではないでしょうか。

記事内では「CM風に仕立てたこの作品」という記載があったので、実際にコマーシャルとしてどこかで流れたわけではなさそうですね。

しかし、何の目的で作られたのかは不明だそうで、いのちくんというキャラクターは結局何だったのか分かっていないようです。

作者は判明しているようですが、何かの企画で作られた映像だったのか、もう少し詳しく調べてみましょう。

調べてみると、mixiにいのちくんコミュニティがありまして、そこで公式サイトと思われるページが紹介されていました。

現在は削除されているようで、企画自体は終わっていると思われます。

ネットアーカイブから見てみると、このようなページが残っていました。

「inochi coming soon!」と書かれています。

著作権表記には、やはり村上氏の名前も書かれており、2004年頃からこのページが作られたようです。

こちらは2004年時点でのページですが「coming soon」と書かれているので、何か続きがあるのかもしれません。

このサイトは2012年まで残っていたようですので、2012年時点のページを見てみると、

特に変化はないようで、「coming soon」と書かれたままです。

何かの企画だったと考えると、サイトに動きがないことから。途中で頓挫してしまったのかなと思ったのですが、あるニュース記事にこの作品について記載がありました。

2009年の記事ですが、村上氏の個展「inochi」についての記事です。

4月13日に「inochi」という個展が開かれていたようで、そこでなんとあのいのちくんが展示されていました。

「子供型ロボットをモチーフに、何が未来の美しい人間なのか？ロボット先進国、日本の『人の形』とは？」というのがテーマになっているそうです。

ロサンゼルスでデビュー後、日本で展示会を開催するまで5年のタイムラグがあったと記載があり、

デビュー時の2004年にあのサイトが作られたというわけですね。

そのまま放置されてしまったようですが。

例の映像については、アート作品であるものの、広告という役割もあるようで、2004年にアメリカの個展で公開されたものだったようです。

日本語のあの映像をアメリカで公開したらしく、日本が初出香と思いきや、元々海外で公開されたものが初出かと思いきや、元々海外で公開されたものが初出のようです。

この時点でネットユーザには認知されていないでしょうし、数年後に海外のネットで話題になったというのは間違いではないでしょう。

「日本のCM」形式の映像が見事にハマったと書かれているので、いのちくんの映像は意図的にあのような形式で作られたようですね。

というわけで、今回の謎のCMについては、村上氏が2004年から開始したアートプロジェクトの作品でした。