ツイッター謎のアカウント「Test Account1」を考察

今回は問い合わせで頂いた、謎のツイッターアカウントについて考察していこうと思います。

  • Test Account1とは?
  • なんとために作成されているのか?
  • まとめ

Test Account1とは?

頂いた調査依頼がこちらです。

初めまして。いつも記事を楽しく読ませてもらっています。
本題ですが、Twitterに謎のツイートばかりをしているアカウントがあります。
https://twitter.com/test5f1798

ツイート内容が全部暗号?のようで意味がわからず、ツイート数も3000万件を超えていて悪戯にしては手が込んでいるように思います。

詳細を調べていただきたくメッセージを送りました。よろしくお願い致します。

ツイート数が3000万と規格外のアカウントとなっていますね。

そのアカウントがこちらです。

現在でもツイートは無限に続いていて、謎の暗号についても毎回ランダムです。

定期的に画像や引用リツイートなどワンパターンにならないようにしっかり調整されていることがわかります。

たまに日本語が含まれたツイートもしていて、謎が多いですね。

何のためのアカウントなんでしょうか…?

なんのために作成されているのか?

明らかに自動化されたBOTアカウントであることは確かなんですが、何のためにここまで大掛かりなBOTアカウントを作成し、運用しているのでしょうか。

まずは、このアカウントの情報を調査していきます。

アカウントを作成したのは2014年頃で、フォロワーは130人ほどです。

ツイート数は3500万件を超えていて1時間に600件ほどツイートしている計算になります。

よくツイッターでアカウント凍結という言葉を耳にしますが、なぜこのアカウントは凍結されないんですかね。

ツイッターのアカウント凍結条件を見てみると、以下のように書かれていました。

  • 1時間に127ツイート以上投稿する
  • 1時間50人以上フォローする
  • 1日に大量にアカウントを作成する
  • 1文字だけのツイートを複数回投稿する
  • 1時間に50通以上のダイレクトメッセージを送る
  • 1時間に50以上のリプライを飛ばす

1時間に127件以上ツイートすると規制に引っかかるみたいです。

しかし、この条件は公式から出ている情報ではなく、このくらいだと凍結してしまうよという指標みたいなので条件は多少前後するものと思われます。

このアカウントを見てみると、1秒間に数十件もツイートされていて確実に1時間に127ツイートは超えています。

凍結されない可能性として考えられるのが以下のようなものだと思います。

・ランダムな文字列

・URLや画像などツイートのバリエーションがかなり多い

・フォロワーの数的にあまり認知されていない

ランダムな文字列に関しては同じ暗号ツイートをしてないみたいで、毎回ランダムみたいです。

だからといってここまであからさまなBOTアカウントをわからないのかという感じですが、こちらをご覧ください面白い記事があります。

Twitterで35万件規模もの謎の偽アカウントのネットワークが見つかる

Twitterは自動的にアカウントを生成したりツイートしたりする行為を禁止しており、Twitterは規約に違反するボットを削除する努力を続けています。そんな中Twitterの監視を逃れて、小説「スターウォーズ」の一部を引用するボットアカウントが35万件以上作られていることが判明しました。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのコンピューターサイエンス学部のJuan Echeverria氏は、人々がどのようにソーシャルネットワークを使っているかを研究するため、Twitterユーザーの1%をサンプルとして調査していました。Echeverria氏は調査の中で、偶然に35万件を超えるボットアカウントのネットワークが、1人または単独のグループによって運営されていることに気付いたとのこと。

ボットとは特定の動作を自動化するアプリケーションを指し、ボットアカウントというのはツイートやメッセージの送信などを自動化したアカウントを指します。金銭を受け取って依頼人のフォロー数を増加させたり、特定のトレンドを操作したりすることに利用されています。Echeverria氏によると、今回発見された大量のボットアカウントは、従来のボットとは違った挙動を見せているため、Twitterの監視システムに発見されていない可能性が高いとのこと。Echeverria氏が発見したボットは以下のような特徴を持っています。

・誰も住んでいない場所からツイートされている

・メッセージやツイートが投稿されるのはWindows Phoneからのみ

・小説「スター・ウォーズ」から何かを引用している

https://gigazine.net/news/20170125-massive-network-fake-account-twitter/

特に赤文字の部分に注目してもらいたいんですが、35万件にも及ぶBOTアカウントに運営さんは意外と気づいていないんですよ。

しかも、ツイッターの監視システムに引っかからないように上手く運用されていたんですね。

今回のアカウントのように複雑なツイートをしていると、簡単な監視システムは回避できるのかもしれません。

恐らくこれらの凍結ラインをテストしているアカウントなのかな?と思います。

もう一つBOTアカウントについてツイッター公式から書かれているので見てみましょう。

Twitterでは様々な形式のプラットフォームの操作に対して、積極的な取り組みを行っており、これには悪意のある自動化も含まれます。この分野におけるTwitterのポリシーが重視しているのは行為であって、コンテンツではありません。様々な個人や集団がTwitter上の会話を操作する目的で行うスパム的な手口が対象となっています。何をツイートしているかではありません。

ここで注意すべきは、必ずしも自動化のあらゆる形式がTwitterのルール違反になるわけではないという点です。Twitterでの体験を豊かなものにする、画期的で創造的な自動化の活用方法はいくつも存在します。@pentametron@tinycarebotといったアカウントがその好例です。

https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/BotorNot.html

全てのBOTアカウントが凍結対象になるとは限らないということが書かれています。

なんと、ツイッター公認のBOTアカウントも存在しているみたいですね。

今回のアカウントもこれに該当するのでは?と思ったんですが、赤文字の部分に注目してください。

どのようなことが禁止されているのか

  • 何かをトレンドにしようとするなど、自動化を悪用して公共の会話を阻み、混乱させる行為
  • 複数アカウントや重複するアカウントを作成したりして、Twitter上の会話を実態よりも大きくみせかけること
  • 偽のエンゲージメントを生成したり、勧誘したり、購入したりすること
  • 大量もしくは攻撃的なツイート、エンゲージメントやフォローの獲得に関わること
  • 無関係なハッシュタグを使用するなど、ハッシュタグをスパム的に利用すること(いわゆる「ハッシュタグクラミング」)

こいつ滅茶苦茶#つけてツイートしまくってるんですよ。

不思議なことに、使用したハッシュタグが判断の基準と公式では書かれているのにこのアカウントが凍結してないのも不思議なんですよね。

ボット判別ツールの扱いについて

ボット判別ツールでは、まず人の目でアカウントの判別を行います。大抵の場合、Twitterで公表されているものと同様の一般的な公開情報を用いてアカウントの特徴を識別して、ボットかどうかの判断を行います。基本的にアカウント名、ツイートのレベル、プロフィールに記載された所在地、使用したハッシュタグが判断の基準になっており、極めて限定的な手法といえます。

https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/BotorNot.html

もしかしたら、何かしらの理由があってツイッターから公認扱いされているのかもしれません。

まとめ

アカウントの運用理由に関しては、凍結ラインを探っているのか単に自動ツイートのテストなのか。

2014年から3500万件と規格外のツイートをしているのにも関わらず、アカウントが凍結しないというのが一番不思議な話です。

フォロワーが少ないため、ツイッター運営に気づかれていないのか。

先ほど紹介したようなツイッター公認BOTアカウントなのか。

どちらにしても謎多きアカウントですね…

ツイッター謎のアカウント「Test Account1」を考察” に対して11件のコメントがあります。

  1. さつき より:

    色々と闇をみたような気がする。

    1. thetuburo より:

      わかります(笑)

  2. ラクスマン より:

    ツイッターの謎垢と言えばナターシャサインを思い出しますね。あれもbotだったのかも。
    ところでここのところ更新頻度が多いですが、疲れませんか。つぶろさんも無理のないようにしてくださいね。自分のペースで無理のないように更新してください。

    1. thetuburo より:

      ありがとうございます…!
      最近知名度も少しずつ上がってきて、嬉しい限りです。
      無理のない程度に頑張っていきます…!!!

  3. 匿名 より:

    いつも更新お疲れ様です。
    楽しく読ませてもらってます!

    後半の暗号らしき部分はUUIDというものに見えます。
    UUIDというのは誰がいつ作っても重複しない(正確には気にしなくても良いほど重複の可能性が小さくなる)識別子の生成ルールとその識別子ようなもので、実質誰でもいくらでも勝手に作れる文字列です。
    よく使われていて基本的に重複しない文字列というだけで特に意味はないのでそれ自体が何かの暗号というわけではないと思います。
    もちろん何か他のデータベースの関連付けたりしてる可能性もありますが…

    つまりこのbotの投稿内容そのものは例えばランダムにツイートを選んで一部を抜き出してUUIDを生成して投稿するだけで実現できるものと思います。

    ただ凍結されてないのは謎ですね、Twitterは2014年頃は今よりだいぶ監視が緩く自由だったので当時誰かが練習か何かに作ったbotが放置されてフォロワー数も少なかったりリプライもしなかったりで運営に目をつけられず生き残ってるんじゃないかなあと想像します(目的は結局謎ですが)
    紹介しちゃうと注目が集まって凍結されちゃうかもしれませんね

    1. thetuburo より:

      なぜか凍結しない、ここが一番不思議なんですよね。
      最近ではbot規制を厳しくしたといいつつ、放置しているアカウントも多いのかも…。

  4. 匿名 より:

    凍結されない理由として考えられるのは、

    Twitter社の開発側がシステムのテストのために使っているアカウント(本当のTestAccount)が間違って外部に見える状態になってしまっている。
    もしくは何らかの理由で外部に公開された状態でテストしている。

    のではないでしょうか。

    1. thetuburo より:

      やはり開発側のアカウントと考えるのが一番しっくりきますね。

  5. 匿名 より:

    ここのブログ見やすかったのにブラウザ落ちて見れなくなって、頑張って探したらやっと辿り着いた…
    まだ更新されてて嬉しいです!応援してます!

    1. thetuburo より:

      ありがとうございます!
      まだまだ更新してまいりますので、今後ともよろしくお願いします!

  6. 名無しさん より:

    このアカウントのフォロワーが2人居て、片方は鍵垢なのでよく分かりませんが
    もう片方もやっぱりTestaccount1と同じようなツイートしてるんですよね…

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