【都市伝説】ロシアで鳴り続ける謎のブザー「UVB-76」【The Buzzer】
今回はロシアで起きている怪現象の記事です。
ロシアには、今でも謎の音声を流し続けているラジオ放送が存在します。
The Buzzer
ロシアでは、30年間にも渡って流され続けている謎のラジオ放送がある。
常にブザー音が鳴り響くだけの単調なものだが、30年もの間流され続けており、非常に不気味だ。
ネットの仮説によれば、何らかの暗号だったり、このブザー音が鳴り止めば核が発射されるように設定されているなど、様々な説が存在している。
しかし、多くの噂が囁かれる中、2010年にこのブザーは止まってしまう。
この話を2010年のブザー停止をきっかけに知った人は多いだろう。
だが、ブザーは止まったものの、核は発射されず、再び同様の放送をするようになった。
この放送は今でも続いており、有志が検証しているものの、ブザーの意味は未だに分かっていないという。
謎のブザーはどこから
放送されている場所自体はすでに特定されています。
2010年に、ブザーが止まりましたが、再開後は別の場所に放送局が移されたようです。
現在は、モスクワ州ナロ=フォミンスクの第69通信基地が放送局となっています。
通信基地ということは、政府関連の可能性が高いです。
過去のラジオ放送から考察
このラジオ放送は1970年代から続いており、ネット上にもコアなファンが大勢います。
ですので、ラジオ放送の記録は多く存在しており、その中に手がかりになりそうなものがあります。
・会話ダダ漏れ事件
2001年には以下のメッセージが流されました。
≪Я – 143. Не получаю генератор… …идёт такая работа от аппаратной.≫
≪訳:私は143。発電機(発振器)を受け取ってないわ。(中断)あれはハードウェア室から来たものよ。≫
こちらの音声は日本のサイトでも書かれていることが多く、知っている方も多いかと思います。
実は2010年にはもっと長い会話が録音されました。
Sudak:聞こえない
呼び出し元:旅団の任務官と話すように求めます。
Sudak:聞こえない
Sudakの役人:聞こえない
発信元:聞き取れない。Nadezhdaの任務官、令状官ニコラエフ。 Sadek、Nadezhda-Sudakで聞き取れない(信号?)を失いました。Vulkanも失った。現在、Vulkanは問題を解明しようとしています。
Sudakの役人:聞こえない(以下略)
恐らく、Vulkan、NadezhdaとSudak間で通信がうまく行かなかった様子を録音したものです。
たぶんそれぞれの単語は発信元を表しているのですが、注目するべきはbrigade、duty officerなどの単語が使われていたことです。(正確に言えばロシア語で話していました)
いずれも軍隊や役人を表す単語であり、この放送は軍事関係に使用されていたことが分かります。
・ブザーが止まった理由
さて、以上の話を踏まえ、「Vulkan」に注目してみましょう。
こちらのサイトによれば、Vulkanとはロシアに存在する60番通信基地だったようです。
この通信基地はロシア内の2箇所に位置しており、2010年に別の軍事基地に統合されました。
これが一時的にブザーが止まった理由だと思われます。
・同じ周波数が使われたことがあった?
こちらも日本のサイトに多く載せられていましたが、この放送の周波数4625kHzが、ある実験で使用されたことがあるという話がありました。
The equipment resolution, or its sensitivity, depends on the frequency stability of the heterodyne receiver and carrier wave of the radio transmitter. The highly stable broadcasting radio station working in a short wave range is used as radio transmitter. The radio receiver basic generator is the quartz generator with proportional thermostat system of the resonator, providing the frequency stability about 10 -8. So the resolution of the measuring complex on frequencies about 10 MHz is provided at 0.1 Hz level. With decreasing of a radio frequency this value decreases proportionally. Main parameters of the measuring are
carrier wave frequency 4.625 MHz;
receiver resolution ~0.1 Hz.
電離層の実験にこの周波数が使われていたという記録があります。
ちなみに、観測が行われた観測所「Borok Geophysical Observatory」は、ロシア科学アカデミー管轄の研究所の支部であり、やはり国が関連していることは確かです。
まとめ
以上の情報をまとめると、謎のブザーが発信されている発信源は政府が管理しており、軍事目的や科学の実験関係で使われていることが分かりました。
必要な時に使用され、不必要な時はブザーを鳴らし続けているのではないでしょうか。
このことから、ネットの仮説にある「チャンネルマーカー説(周波数を占有するための放送)」を推しておきます。
誰にも周波数を使われないようにブザーを鳴らし続けているわけです。
その他の説
・ブザー音自体が暗号である。
ブザーがある法則に従って流されており、それが暗号だと言う説。
ブザー音が意味するものは未だに解明されていませんが、仮に暗号だった場合、何らかのメッセージがあるのでしょう。
・実は非常用の放送局だった。
音声を流し続けるのは、ロシアの安全を保証するものであり、この音声が流れなくなったら国の非常事態だという説。
一度止まったことがあるので、可能性は低いと思われます。
あとがき
僕もこの話をちょうどブザーが停止した頃に聞いたことがありました。
今回、リクエストをいただいたきっかけで、自分の中の謎が半分くらい解けた気がします。
ただ、自分自身、ラジオの知識が全く無いのでトンチンカンなこと書いていたらごめんなさい。
※今回、ネタをくださった方ありがとうございました!