【都市伝説】有名なサイコパス診断は本当か?【葬式に行く理由】
今回は、とある心理テストについての記事です。
みなさんは心理テストは好きですか?
僕は小さい頃、よく心理テストを友達とやっていました。
当たっている気がするんですけど、人間って心理テストで分かるほど、単純じゃないと思うんですよね。
サイコパス診断
ある女性が、身内の葬式にいった。
そこで、魅力のある男性と出会った。
女性はその男性に恋をしてしまった。
次の日、女性は自分の姉を殺した。
なぜか?
サイコパスは、またその男性と葬式で会えるから。と答える。
恐らく、最も有名な話だと思います。
僕の記憶だと、5年以上前から流行り始めたような気がします。
サイコパスという単語も、昔から一般に認知されていたわけではないように思えますね。
さて、この心理テストはとある有名な心理学者が、犯罪者にしていたテストらしいのです。
サイコパスだと思われる者は必ず同じ答えを言ったそうです。
これは本当の話なのでしょうか?
考察
・いつから流行った?
これについては、検索時期を絞って調べてみますと、2008年よりとあるニュースサイトで、紹介されているのが確認できます。
もしあなたがこれを正しく答えられたなら、あなたは良心が欠落したサイコパス(精神病質者)と同じ考え方をしています。この質問は有名なアメリカの心理学者が殺人者と同じ考え方をするかどうかを調べるために利用した質問で、逮捕されたシリアルキラー(連続殺人者)は必ずこの質問に正しく答えたそうです。
もしあなたがこの質問に正しく答えられていないなら…よいことです。
もし正しく答えられていたら……… (怖)
そして、このサイトの引用元を調べてみると、英語のサイトが出てきます。
現在は消されているようですが、インターネットアカイブに残っていましたので、載せておきます。
書かれていることは日本語の記事とほぼ同じ。
共に2008年に書かれたものですので、恐らく海外と日本、同時期に流行ったと思われます。
追記
この診断の元ネタは、法月綸太郎の冒険という小説に収録されている「黒衣の家」だそうです。
(ご指摘ありがとうございます)
・情報源が曖昧である。
さて、両方とも「有名な心理学者によるテスト」と書かれています。
なぜ、その人の名前を書かないのでしょうか?
さらに、犯罪者に行われていたテストである、というのも裏付けとなる資料がありません。
信憑性はまったくないと言えるでしょう。
・診断は簡単ではない。
最も一般的に用いられているのは、ロバート・D・ヘアによって作成されたサイコパシー・チェックリスト(Psychopathy Checklist, Revised (PCL-R))である。
PCLは専門家が使う場合でも相当に複雑な臨床診断の道具であり、自分自身やそばにいる人をこれを使って診断してはいけない。この診断にはしっかりした訓練と、正式な採点方法が必要である。
ネットに溢れている他のサイコ診断にも言えることですが、サイコパスであると判断するには、一般人では無理です。
人間の心理は複雑なため、全員が同じ答えを出すというのは考えにくいです。
まとめ
よくあるサイコパス診断ですが、信憑性はないと考えていいと思います。
たまにわざとサイコパスと同じ答えを言う人がいますが、恥ずかしいのでやめましょう
。
はじめまして。
このサイコパス診断の元ネタは、法月綸太郎さんの短編ミステリー「黒衣の家」(『法月綸太郎の冒険』所収)です。
本格推理小説の傑作だけに、お手軽心理テストみたいな形でネットで転載を繰り返されているのは残念です。
もはや誰がネットに無断アップしたか、突き止めは不可能ですが、できれば、元ネタは推理小説であることを呼びかけていただければ幸いに存じます。
貴重な情報ありがとうございます。
記事に追加させていただきました。
このテスト、さいしょにやったときバッチリ当てました
ただ、自然にこの答えが浮かんだわけではなく、あれこれ考えていた時に頭に浮かんだのが八百屋お七だったので偶然当てられたわけです
「ある屋敷に軍人の絵画がある。その軍人は体の一部は怪我をしている。それはどこだと思いますか?」という質問で
自分が最初に見た際(2015年くらい?)はサイコパスの答えとして「目、心臓などの急所」となってましたが
2020年以降でしょうか「頭、心臓、股間などの急所」と目が除外された診断結果が多くなったように感じます。
まあ実際伊達政宗など隻眼の武将や目元に傷跡があるキャラなどかなりいるわけで、問題文で致命傷と言われてない→つまり目に怪我して眼帯を付けた軍人の絵画!っていう発想がサイコパスと診断されるのはおかしいとは思ってました。
が、最近になって目の答えがなくなったということはどこかでこの診断に信ぴょう性を持たせるために今も更新してる誰かでもいるんですかね……?それはそれで行動原理が謎だし怖い。
https://note.com/metalorange/n/n8c2843965e2c
このサイトによるとフロイトの『夢判断』が元ネタになってるみたいですね。
もちろんフロイトの『夢判断』を元に「黒衣の家」を書いたと考えれば矛盾はありません。
結構前に日本心理学会の記事でまさにこの葬式の問題を例に挙げて「心理テストは信用できるのか?」というものが書かれてます。
https://psych.or.jp/wp-content/uploads/old/68-13-16.pdf
最近だとHSPの診断テストとか特徴とかも根拠のないものが出回っているらしいですね…
2001年発売のさよならを教えてというエロゲでもこのテスト(サイコパス診断ではなく心理テストのようなものという扱いだった)をする下りがありました。黒衣の家の初出は1999年であってますかね?
元々狂気をテーマにしたゲームなんで開発者がフロイトの夢診断から知ってたのか発売直後だっただろう黒衣の家の影響なのか定かではありませんが、結構昔からこの動機を推察できる奴やばいという風潮はあったようです。