【ダークウェブ】かつて存在した闇サイトsilkroadとは【まとめ】

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 今回は、silkroadというサイトについてまとめた記事です。

 

かつて存在していた、いわゆる闇サイトというやつです。

 

違法な取引の温床となっていました。

 

そんなヤバイサイトですが、数年前に閉鎖されてしまいます。

 

 

silkroad

 

 シルクロードという名前のサイトは、ダークウェブと呼ばれる、特定のツールを使用することでしかアクセスできない場所にありました。

 

ダークウェブに関しては以下の記事で解説してます。

sumaapu0.hateblo.jp

 

 ダークウェブは匿名性の高さから、違法な取引の場として利用されてきました。

 

違法ドラックや、盗難されたアカウントやクレジットカードまで販売されていました。

 

そのような恐ろしいサイトを、一体誰が作ったのでしょうか?

 

ロス・ウルブリヒト

 

 創設者の名前は、ロス・ウルブリヒトという人物です。

 

  テキサス州オースティンに生まれ、テキサス大学で物理学の学位と、ペンシルベニア州立大学で工学の修士号を取得している。

 

卒業後、母親の元で研究助手をしていた。

 

フルタイムの科学者になりたくないと考えていた彼は、オンライン書店を始めとする新興企業に手を出していた。

 

The History of Silk Road: A Tale of Drugs, Extortion & Bitcoin

 

 経歴を見ると、元は研究者だったみたいですね。

 

その後に様々な事業に手を出していたようですが、どうやらあまり上手く行っていなかったみたいです。

 

そして、彼はsilkroadを設立します。

 

silkroad設立

 

 ウルブリヒトは、ヨーロッパと東アジアを繋げていた貿易ルートの名にちなんで、シルクロードと名付けた。

 

シルクロードは自由市場であり、その存在が政府の統制の範囲外だ。

 

しかし、それによって国家の構造が損なわれてしまうような市場だった。

 

シルクロードは、eBayのようなシステムで、買い手と売り手の同意の元、お互いを評価し、安全な郵便サービスによって顧客の家へ直接、商品が届けられる。

 

Torによってシルクロードは完全に匿名である。

 

さらに、ビットコインを使用することで、他の通過やクレジットカードで取引するよりも身元がバレる可能性が低くなる。

 

The History of Silk Road: A Tale of Drugs, Extortion & Bitcoin

 

 Torは、ダークウェブにアクセスする際に使うツールです。

 

これを使うことで、身元がバレません。

 

ビットコインは、ご存知の方が多いと思いますが、匿名性があり、すぐに相手に送ることができます。

 

このようなサイトでは、ビットコインが最適だったのです。

 

eBayは、海外版のヤフオクのようなものですね。

 

日本人でも利用できますが、個人間の取引なので注意が必要です。

 

 しかし、シルクロードを設立した後、わずか数年で閉鎖してしまいます。

 

それまでの軌跡を追っていきましょう。

 

シルクロード設立後

 

 ウルブリヒトの見通しでは、シルクロードで取引される商品は「犠牲者のいない犯罪」に限ってのものだった。

 

つまり、児◯ポルノや盗難クレジットカードのような犠牲者が存在するものは禁止されていたのだ。

 

その証拠に、設立当初はほとんどの商品が薬物だった。

 

しかし、ウルブリヒトは当初設定していた禁止基準を維持することができなくなったようだ。

 

ユーザーにとって、シルクロードの利点は、信頼できることだった。

 

取引はエスクローサービスで行われ、短期間で10億ドル以上もの取引がされた。

 

ウルブリヒトは2800万ドルが個人資産であると推定されている。

 

参考 The History of Silk Road: A Tale of Drugs, Extortion & Bitcoin

  

 エスクローサービスは、簡単に言えば仲介のことです。

 

買い手と売り手の間に仲介人が挟まり、商品と代金を預かって、安全に引き渡します。

 

10億以上もの金が動いていたため、仲介手数料を取ることでかなり儲かったでしょう。

 

ダークウェブには同様の取引サイトは多く存在していましたが、シルクロードは他と比べて、仲介サービスによる信頼性が高かったみたいです。

 

商品も、当初は「犠牲者のいないもの」に限定していることから、ウルブリヒト自身は完全な悪人というわけではなさそうです。

 

しかし、そんなウルブリヒトの成功も終わってしまいます。

 

 10月の午後だった。

 

FBIはウルブリヒトに最も近い同僚の多くを、寝返らせ、シルクロードを解き明かしていっていたのだ。

 

FBIはウルブリヒトの最終的な接続ログから、彼のビットコインフォーラムへたどり着いた。そこには彼の電子メールが投稿されていた。

 

その後、とうとうウルブリヒトは捕らえられた。

 

彼のアパートには数百万個にも及ぶUSBドライブが格納されていた。

 

もちろんそこには証拠がびっしり詰まっている。

 

逮捕されてから数時間のうちにドメインは押収され、シルクロードは閉鎖された。

 

参考 The History of Silk Road: A Tale of Drugs, Extortion & Bitcoin

 

 FBIはウルブリヒトの周りの人間から崩していきました。

 

ほかにも、ユーザーのフリをして近づくなど、様々な策を講じていたようです。

 

その結果、ウルブリヒトの特定に成功しました。

 

彼は逮捕された後、なんと終身刑を言い渡されてしまいます。

 

一体なぜでしょうか?

 

 ウルブリヒトは、シルクロードのユーザーを殺害するために、殺し屋を雇ったという証拠が発見された。

 

そのため、殺人罪やその他6件の罪に問われたのだった。

 

参考 The History of Silk Road: A Tale of Drugs, Extortion & Bitcoin

 

 ウルブリヒトは自由主義を謳っておきながら、最後には自分の邪魔だった人間を殺すために殺し屋を雇っていたのでした。

 

ウルブリヒトが逮捕されることで、2013年から運営されてきた闇サイト「silkroad」の幕は閉じたのでした。

 

まとめ

 

 ダークウェブに関する噂を調べると、必ずと言っていいほどシルクロードの話題が出てきます。

 

それほど影響が強かったのでしょう。

 

ダークウェブに存在するといっても、国が本気で対抗すれば閉鎖に追い込めるということが分かりましたね。

 

ダークウェブに関する怖い話は他にも記事にしているので、よろしければどうぞ!

 

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