【都市伝説】作り出された怪物・スレンダーマンについて考察
今回は、海外で有名な都市伝説、スレンダーマンについて考察していきたいと思います。
数年前に日本にも伝わって、少しだけ話題になりました。
某建築ゲームに敵キャラとして登場するなど、知名度はかなりのものだと思います。
なぜスレンダーマンはここまで有名になったのか、そして、スレンダーマンによって引き起こされた事件について考えていきましょう。
スレンダーマン
直訳すると細い男です。
その名の通り、細身で手足が長く、スーツを着た黒い人間のような見た目です。
スレンダーマンは、標的を拉致したり、しつこく追い回したり、精神的なダメージを与える。
標的は主に子供である。
こうしてみると、海外版の口裂け女のような存在ですね。
さて、そんなスレンダーマンですが、創作であることが分かっています。
2009年6月8日に、something awfulというフォーラムでPhotoshopコンテストが行われた。
このコンテストは、普通の写真を加工し、超常現象の写真として投稿するものだ。
スレンダーマンの元になった写真はそこから生まれた。
参考
Why Slenderman Works: The Internet Meme That Proves Our Need To Believe
ちなみに、写真はこちらです。
引用
‘Slender: The Arrival’ beta goes live, recapping Slenderman’s origin
右側の写真を知っていらっしゃる方は多いと思います。
不気味な画像としてよく載せられていますね。
この写真から、スレンダーマンの噂は爆発的に広まっていきました。
2枚の写真には、撮影者はすでに死亡しているとか、火災があった施設から発見されただとか、様々な逸話が残されています。
なぜここまで有名になったのか?
冒頭でも書いたように、スレンダーマンは有名なゲームにも登場しますし、映像化もされています。
なぜこんなに有名になったのでしょう?
スレンダーマン誕生は、写真コンテストが行われた年である2009年です。
2009年といえば、インターネットが十分普及している時代ですね。
昔と違い、インターネットでは簡単に文書をコピペして別の掲示板へと広めていくことができます。
また、ネット掲示板では、多人数が簡単に自分の意見を書ける場となっています。
多くの人間がスレンダーマンについて書き込んでいくことにより、スレンダーマンにまつわる話が増えていき、広がっていくのだと考えられます。
こうして、スレンダーマンという怪物が出来上がったのです。
スレンダーマンが原因で起きた事件
米国ウィスコンシン州で、事件が起きた。
2人の少女が、友人を誘い出し、用意したナイフで19回も刺したのだ。
少女たちは、出血して弱る友人を確認してから帰宅した。
少女たちは後に逮捕され、以下のような供述している。
「スレンダーマンに気に入られるためにやったんだ」
参考
https://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20140605/E1401901560201.html
この事件、本当に起きています。
日本でも結構話題になったので、覚えている人もいるんじゃないかと思います。
この事件の怖い所は、創作であったはずのスレンダーマンが原因で、実際に事件が発生してしまったことです。
幸い、被害者は一命をとりとめたようですが、最悪、殺人事件に発展していたでしょう。
それほど恐ろしいことが、都市伝説が発端となり起きてしまったのです。
この事件を見ると、都市伝説だったはずの存在が、具現化してしまったように感じます。
確かに、実行犯は少女でしたが、彼女の中に、スレンダーマンが生まれてしまったのかもしれません。
怪物も恐ろしいですが、最も恐ろしいのは我々人間なのです(決め台詞)
まとめ
今回は、いつもと少し違う感じの話をまとめてみました。
存在しないはずの怪物が、現実で事件を起こしてしまう、そんな風に感じる事件でしたね。
スレンダーマンだけではなく、ネットが普及したことで、多くの都市伝説が生まれています。
一つ一つをよく考察してみると面白い発見があるかもしれません。