朽ち果てたグランドワゴニア・真相を考察
今回は、富士山に放置されているという車について調査していきたいと思います。
動画化もされていますので、こちらもぜひ!
朽ち果てたグランドワゴニア
皆さんは「富士山のワゴニア」をご存知でしょうか?
その名の通り、富士山にグランドワゴニアが置いてあるのです。
タイヤは既になく、車体もボロボロでここに来てから相当の時間が経っていると思われます。
放置されている場所は、なんと標高2100mほどの位置にあるそうです。
Googleマップでは、「朽ち果てたグランドワゴニア」という名前で場所が登録されています。
麓から車まで、かなりの距離がありますし何より車でここまで登ろうとするのが信じられないような気がします。
一体いつからこのワゴニアは放置されているのでしょうか。
今回は、このワゴニアについてできる限り調べていきましょう。
考察
さて、このワゴニアについての情報ですが1980年代に販売されていた「ジープグランド・ワゴニア」だそうです。
少なくとも、今から40年ほど前から放置されていた車ということになります。
なぜここに置いてあるのか、ということですが、写真を見てみるとナンバーが付いておらず持ち主が回収したとするならば、放棄する目的で置いていったと考えられます。
山を登る目的で来たところ、途中で登れなくなってしまい、仕方なく放置したということかもしれません。
しかしながら、乗用車での登山は御殿場口五合目までしか認められておらず、他はそれより下の駐車場までしかいけません。
また、ワゴニアが置いてある場所を見ると、近くに車が通れるような道はなく、かなり無理をしないと入れませんし
ただ、この周辺は輸送用のブルドーザー等が通ることがありますので、乗用車が入ってくることも不可能ではないです。
それでは、ワゴニアが販売された1980年代の富士山の状況について詳しく調べてみましょう。
コメント欄に気になるものがありました。
「昔はバイクや四駆バギーで登山していた人がおり、雑誌の企画で挑戦していた」という情報です。
また、昔は規制が緩かったらしく、バイクで登頂した記録があったそうです。
この情報について詳しく調べてみると、昔は富士登山レースなるものが開催されており、主にバイクでのレースがあったようです。
1953年から開催されていたようで、浅間神社から富士山表口2合目まで、約27kmがレースのコースとして設定されていました。
観光誘致の目的もあり、市の観光協会も積極的だったようで、当時はそこそこ認知されていたのではないでしょうか。
また、こちらの記事では1965年頃にカワサキの社員が宣伝のためにバイクで山頂を目指したとも書かれていました。
さて、以上のことを踏まえると、コメントにあった通り今より規制が緩く、乗り物で山頂を目指す人がいてもおかしくはない時代であったと考えられます。
今回のワゴニアも、企業の宣伝目的ではないにしろ、当時は誰でもバイク等で山頂を走ろうとしていたわけですから、ワゴニアで登ろうとした人がいてもおかしくはないかもしれませんね。
崩れゆくファルムアズラ?