gu-ru.net・真相を考察

今回は一時期大流行した奇妙なサイトについて調査していきたいと思います。

YouTubeで動画化もしていますので、こちらもよろしくお願いします!

gu-ru.net

皆さんは、ブラクラサイトというものをご存じでしょうか?

ブラクラとはブラウザクラッシャーの略で、ブラウザのシステムを悪用して作られたサイトのことを指します。

例えば突然張られたURLをクリックしてしまうと、大音量の叫び声とともに新規ウィンドウが開き続けるというサイトが、昔はたくさんありました。

さて、このような悪質なサイトが2017年頃、2ちゃんねるで大流行しました。

そのサイトの名前は「gu-ru.net」

このサイトは2ちゃんねる中に貼られた。

クリックすると大音量の叫び声とともに真っ赤な顔が出現する。

これがサイトのスクリーンショットです。

こんな顔現われたらだれでも驚きます。

それだけではなく、このサイトはアクセスした人間のIPを記録し、サイトに掲載しているんです。

しかし、この手のサイトは昔から存在しています。

2ちゃんねるにはネット歴が長い人間も多く、簡単に引っかかるとは思えません。

実はこのサイト、厄介な特性がありました。

誰でもURLの偽装が可能なんです。

URLに「gu-ru.net」が含まれていれば、あとは適当な文字列を入れてもブラクラサイトに誘導されてしまいます。

こちらは実際に貼られていたURLの一例です。

有名なアダルトサイトやスクエニ公式サイトに擬態したURLもあります。

大抵の人はURLを注視することなく、普段よくみるサイトの文字列が含まれていれば、安心してクリックしてしまいます。

ちなみにこのサイト、大流行したかとおもったらすぐに閉鎖してしまいました。

いったい誰が、何のためにこんなことをしたんでしょうか…

考察

ブラクラサイト、懐かしいですよね。

数えきれないほど踏んできましたが、不意打ちされると今でもビビります。

さて、この話は2017年頃なので覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

gu-ru.netのURLは、このような規則で任意のURLを作ることができます。

同時期に、似たようなサイトで「.win」がつくのも流行っていますね。

一見、普通のURLに見えるので結構厄介なのですが、どういう仕組みでこうなっているんでしょうか。

私もこの手の話はプロではないので、間違えていたら申し訳ないんですが

恐らく、ブラクラサイトにリダイレクトしているだけなのかなと思っています。

このサイト、ドメインが「gu-ru.net」なのですが、任意の文字列を入れることができる部分はサブドメイン、サブディレクトリといいます。

簡単に言うと、gu-ru.netのどこのページなのかを示すものですね。

例えば、yahooを例にすると、トップページが「yahoo.co.jp」となっていますが、ニュース記事をクリックするとサブドメインが「news」サブディレクトリが「pickup」となっています。

このサブドメインならこのページに飛ばす、というような設定がされています。

なので、「news.yahoo.co.jp」はyahooニュースに飛ぶ設定になっていますね。

このURLならこのページに強制的に飛ばす、という設定も可能でして、今回の場合はサブドメイン等に任意の文字列があれば全てブラクラサイトにリダイレクトされるようになっていると思います。

次に、あのサイトに出てくる顔についてです。

こいつですね

皆さんはもうお気づきかもしれませんが、佐伯伽椰子の画像だと思われます。

呪怨に出てくるあの幽霊です。

こちらの画像、主に海外サイトで多様されているのですが、ニコニコ動画にこんな動画がありました。

ここでも使われているので、適当に拾ってきたものをサイトに使ったんでしょうね。

最後に、このブラクラサイトを作成した人物について少し考えてみましょう。

まず、このサイトが大流行した場所は2ちゃんねるです。

gu-ru.netで検索してみると、2016年以降に貼られ始めたことがわかります。

書き込みはすべて2ちゃんねる発祥ですね。

実は、これが流行る数年まえにも同様の偽装URLで、IPを引っこ抜くサイトがはやったことがありました。

犯人はすでに判明しています。わかる人にはわかるかと思います。

今回の場合、前回流行った場合と同様に2ちゃんねるのみで広まっています。

このことから、単なる模倣犯である可能性が高いと思います。

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