カタコンブ・ド・パリの立入禁止区域の映像真相を考察
今回は、フランスに存在する地下納骨堂「カタコンブ・ド・パリ」のとある映像について、調査してほしいという依頼を頂いたので、こちらを調査していこうと思います。
YouTubeで動画化していますので、こちらもよろしくお願いします!
カタコンブ・ド・パリ
パリに存在する地下納骨堂(カタコンベ)をご存知でしょうか?
日本だと馴染みが無いですよね。
パリに存在する「カタコンブ・ド・パリ 」という地下納骨堂には600万人の遺骨が収められているといいます。
それだけの数があるということはもちろん広さも規格外です。
迷路のような作りになっていて、迷ったら最後という噂も…
一部の部屋では、人骨が壁一面に取り付けられていて、かなりおぞましい光景となっています。
1786年に採石場跡に埋葬されていた人骨を移送し始めたことが、この人骨迷路の始まりだそうです。
非常に歴史が長いため、迷路の全容が明らかになっておらず、場所によっては地盤沈下が起きており、非常に危険だそうです。
そのような場所は「危険区域」として、立ち入りを禁止されています。
しかし、このカタコンベでは入り口がたくさん存在し、個人が簡単に侵入できるといいます。
さて、1990年代に発見されたと言われる「カタコンブの禁止区域」に侵入した映像が存在するらしいんです。
それがこちら。
白黒の映像だが、これはカタコンブ内を彷徨っている男の映像らしい。
しばらく歩いていると、四股が切断されたような壁画が出てきます。
さらに、周囲には人骨がたくさん散らばっています。
その後、男は何者かに追われているかのように、走り出し地下水が浸り始めている地面にカメラを置き去りにして逃げ出す。
この映像は、後に探検隊が拾ったカメラの映像であり、実際の撮影者は行方不明のままだといいます。
今回はこの映像が本物なのかを調査していきたいと思います。
考察
なかなか、面白そうな話ですよね。
パリにこんなデカい地下納骨堂があるのも驚きです。
それでは調べていきましょう。
まず、初出についてです。
こちらの映像、2000年に放送されたテレビ番組で紹介されたのが初出です。
また、映像を持ってきたのはフリーダンドという人物です。
そして、こちらのフリードランドという人物ですが、すでにドキュメンタリー映画の作成者だということが特定されています。
まず、初出がテレビ番組というのが不可解ですね。
仮にカタコンベに入った探検隊がビデオを見つけたとしたら、まず警察に届けるはずで、映像が世に出るのはニュース報道が先でしょう。
にも関わらず、ドキュメンタリー製作者がテレビ番組に持ち込んだものが初出だということは、創作である可能性が高いと思われます。
もう一つ、これが本当に行方不明となった人の映像だったとしたらどうでしょうか?
まず、あのカタコンベにあった壁画や骨ですが、ありえる話だと思います。
冒頭でお話したとおり、禁止区域は整備されておらず、埋葬された骨が散乱していてもおかしくはないでしょう。
個人で勝手に出入りが可能なので、壁に落書きが普通にあります。
そして、暗い環境下でパニックを起こした男性がカメラを置いて逃げたという可能性もあるかもしれません。
洞窟探検家の中では、暗闇でパニックを引き起こす発作を「魂抜け」と呼んでいるらしいです。
いずれにしても、この地下納骨堂、歴史が長いだけに中に何が眠っているのか未だに分かっていない部分も多くあります。
もしかしたら、変な生物がいるかも…?
“四股が切断されたような壁画”は確実に
キリスト教の埋葬地なので、十字架に磔刑にされたイエズスの壁画だと思います。
ただ、顔の落書き?は怖いですね…
X字に両手両脚を開いているので聖アンデレの磔刑図の可能性が高いかもしれない。