山口県・七つの家の真相を考察
今回は、YouTubeや問い合わせて調査依頼を頂いていた山口県に存在する「七つの家」という廃墟を調査していこうと思います。
本日YouTubeの方にもアップしていますので、こちらもよろしくお願いします!
七つの家
まずは、「七つの家」がどんな廃墟なのかをご紹介しましょう。
山口県に存在している廃墟で、そこは森に囲まれた場所に存在しています。
名前の通り、そこには廃墟になった家が七軒建っているらしいんです。
その家の中には火事で焼け落ちてしまった家や落書きされている家、崩壊寸前の家など、どれも状態は様々。
そしてこの廃墟には怖い噂がいくつか存在しています。
「七つの家」が建つ前、そこは墓地だった。
「七つの家」の一軒に強盗が入り、一家が皆殺しにされた。
「七つの家」の住人は全員突然姿を消してしまった。
この他にも、自殺者がいるなど怖い噂が沢山あるみたいです。
廃墟が有名になった理由として、過去にUSOジャパンという心霊番組でこの廃墟について取り上げられたのが発端らしいです。
この番組内でも、住人が自殺したとか色々言われていたそうで
そこからかなりネット上で有名な廃墟となりました。
それでは「七つの家」の写真を軽くご紹介しましょう。

こ

こんな感じで火事でほど土台しか残っていない家

ボロボロに朽ち果ててしまった家など様々です。
考察
それでは、こちらの廃墟が一体何のために建てられたのか、噂は本当なのか。
なぜ今の状態になってしまったのかを調査していきましょう。
まず、こちらの書き込みをご覧ください。
>本当の真相を教えてください!
真相も何も、未完成だった住宅地が人が住まないうちに廃墟化しただけです。
この通称『七つの家』は、「全十棟」の住宅地としてバブル全盛期の平成二年に完成する予定でした。
十棟のうち六棟はすでに完成しており、そのうちの二棟は売れて人も住んでいたそうです。ところが、七棟目を建築中に住宅地を開発していた会社が倒産してしまいました。
二棟に住んでいる人達は、あまり立地条件のよい場所ではないこと、残されたローンの支払いなどで悩んだ末、せっかく手に入れたマイホームを手放して他の場所に引越していきました。
すでに完成していた残りの四棟ですが、倒産時には抵当に入っていたために、買い手も売り手も決まらない中途半端な状態が続いて、結局、現在のような『廃墟』状態になってしまった、というのが真相です。私にも経験がありますが、子供の頃、誰も住んでいない家があると、「あそこは幽霊屋敷だ」「幽霊が出る」などと友達と面白がって噂話のタネにしていたことはありませんか?
この『七つの家』もそれと同じで、より廃墟にふさわしいようにと、後になって「殺人事件があった」「幽霊が出る」などともっともらしく付け足され、不幸な事に『心霊スポット』として祭り上げられてしまったのです。今、その場所がどうなっているか御存じですか?
現在『管理地』になっているこの場所は、昼夜を問わずに無断で訪れる人たちによって、壁は落書きだらけ、ゴミはあちこちに散らかり放題、しかも七棟のうちの二棟が不審火により焼失しています。
ちなみに七年前の八月の深夜、通称「老婆の家」と呼ばれている一番手前の建物が火事になった際、その通報をしたのは「たまたまこの場所を訪れていた福岡の大学生」だそうです。あなたはこのことをどう思いますか?
https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1447353594/
それでも、まだこの場所に行こうとされますか?
この「七つの家」がもともと全十棟からなる住宅地でバブル全盛期に建てられる予定であったこと。
しかし、七軒目の建設途中で会社が倒産してしまったと書かれています。
そして、七軒のうち二軒は売れて住んでいる人がいたそうで、立地の悪さなどから全員引っ越ししてしまったそうです。
この書き込みはどうやら、「七つの家」が話題になったときに不動産関係者が掲示板に書き込んだ内容らしいんですが、残念ながらそちらの書き込みは発見できませんでした。
この書き込みの信憑性を探っていきましょうか。
こちらのサイトを見てみると、「七つの家」の7軒すべての写真を見ることが出来ます。

http://kuromax.web.fc2.com/ruin/yamaguchi/village/7house/7house00.htm
7軒のうち2軒は明らかに人が住んでいた形跡を確認できます。
また、三角コーナーがシンクに放置されていたり、柱にフックが打ち付けられていることを見ると人が住んでいたということは本当っぽいです。
加えて、最深部の家は明らかに建設途中です。
生活感がある家は2軒あり、明らかに建設途中の家が放置されていることから、2軒だけ買い手が付き途中で会社が倒産、そのまま放置されたという話は信憑性が高いです。
次に、航空写真を見てみましょう。
こちら1981年の写真なんですが、確かに不自然に3軒分の隙間が出来ています。

また、これ以前の写真ではこの場所は空き地になっていて墓地があったという噂もデマである可能性が高いです。
続いて、書き込みにあった不審火についても当時の記事が残っていました。
心霊スポット「7つの家」また不審火
10日午後11時半ごろ、光市立野の廃屋から出火。
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/today.html
木造2階建ての空き家を全焼した。光署の調べでは、
廃屋は全国放送のテレビ番組で、心霊スポットと紹介された
通称「7つの家」の1棟。人が住んだ形跡がなく、所有者は不明。
昨年4月にも別の1棟が全焼する火事があり、
同署が不審火の疑いで調べている。
過去にも不審火が起きているらしく、恐らく心霊スポットとして見に来た人間のイタズラでしょう。
イタズラと呼べるレベルではありませんが…
そのせいで、燃え残った家があったんですね。
心霊スポット化してから火事が起きたということです。
まとめ
「7つの家」は単なる住宅地である可能性が高いです。
元々十軒立つ予定だったが、途中で会社が倒産し7軒しか建つことはなかった。
最初から誰も住んでいなかったわけではなく、2軒の家には人が住んでいた様子が写真からもうかがえる。
その立地の悪さから、人が住まなくなり心霊番組に取り上げられてから、あらぬ噂が拡散、不審火やイタズラなどにより、現在の「七つの家」になったというのが真相だと思います。
当時の番組の切り抜きがあるんですが、左上のテロップに注目してみてください。
画質が悪いですが、大量殺人?の表記があります。
この番組で盛り上げる意味でも、あらぬ噂が流れたことで今のような「七つの家」が出来上がっていったんでしょう。
現地民の書き込みを見ると、かなり迷惑をしていたみたいですし。
では。
1980年代から90年代初めにかけて、通勤するのは辛そうに思える山奥や遠隔の地にまで住宅を開発してしまうケースが結構ありました。関東の磯村建設とか、関西の茨木台ニュータウンとか…。七つの家もどうやらそれっぽいですね。バブル経済の亡霊となら言えるかもしれません。
同じような建物が日本にないくつもありそうですね
しかし、この廃墟探索ホームページは力作ですね。
学生の頃に訪れたことがあるのですが、周りに人気が無いこともあってめちゃくちゃ怖かった記憶があります
事情を知ってしまうと一気に恐怖感が薄れました笑