無人の家から119番の謎を考察

不在の家から無言の119番相次ぐ

少し前に、ニュースにもなっていた「不在の家からの119番通報」について、掲示板のほうでも触れられていたので今回はこちらを調査していこうと思います。

秋田で無人の家から謎の電話

こちらがニュースで話題になっていたものですね。

住人の身に覚えがないのに住宅の固定電話から119番が誤発信され、消防隊が出動する事案が秋田市内で相次いでおり、隊員らに困惑が広がっている。市消防本部は9月、この事案を受けての質問状をNTT東日本に対し提出。同社では原因究明に向け調査を進めている。

市消防本部によると、今年度に入り4日現在で計9件発生。これまで類似事案の発生は年間1~2件程度だったが、5月以降に急増している。受信の時間帯は未明から夕方までと幅広く、受信した際に相手側の応答がなく「ザー」「ガサガサ」という機械的な雑音が聞こえるのが特徴だ。

https://mainichi.jp/articles/20201105/k00/00m/040/287000c

電話系の怪奇現象って怖さが際立ちますね。

しかも、一度だけでなく立て続けに数件無言電話が起っているようで、消防もかなり迷惑しているみたいです。

考察

では、他に同じ現象が起きている地域はあるんでしょうか。

面白いところで、以下の記事を見つけました。

 2014年5月、青森県の青森市消防本部へ、119番通報が寄せられた。発信場所は、青森市駒込深沢にある別荘地。しかし、固定電話からの通報であるにもかかわらず通話はほとんど聞き取れない状態で、「ザーッ、ザーッ」というノイズしか聞こえなかったという。とりあえず、消防本部では現地に消防署員ら10人を急行させたが、到着してみると現場に事故や火災の形跡はない。不審に思った消防署員らが付近を捜索したが、別荘地には怪我人はおろか、そもそも人すら見当たらなかったのだ。結局、この通報は「誤報」として、この時は処理されたのである。

https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_22615/

2014年頃にも青森県で同じ現象が起きているようです。

しかも、電話が着た場所の別荘地一帯は、1902年に参加者210人中199人が死亡した「八甲田山雪中行軍遭難事件」があった場所らしく、ちょっとした都市伝説となっているようです。

これに関しては、電話線の故障によって偶然「119番」に掛かってしまったと結論付けられています。

・何が原因か?

故障ではないとして、考えられる原因としては以下でしょうか。

・偽装説 何者かが回線を偽装して119番にかけた。

・心霊説 「八甲田山雪中行軍遭難事件」もあり、幽霊から電話がかかってきてもおかしくないのか?

・動物説 山の中なので動物がイタズラした?

偽装説に関しては、どちらの事例でもダイヤル式の電話であったことがわかっています。そのため、回線偽装等は不可能だと思われます。

心霊説ですが、秋田に関しては普通の民家からの電話みたいです。青森の事例では、掛かってきた場所が場所ですしありえそうですが、少し調べてみると

消防への通報制度が確立したのが1917年(大正6年)、更に、番号が119になったのが1927年(昭和2年)となっている。

つまり、幽霊が119番を知っているわけがないんですね。

最後に、動物説ですが先ほど述べたように普通の民家からの電話なので、動物が入るとは考えられませんし青森の別荘も施錠がされていたそうです。

過去に同じ事例は他にないのか?

この2件では判断がつかないので、さらに同じ事例がないか調査していきます。

秋田市内で住宅の固定電話から勝手に119番される事例が相次いでいることに関連し、東北各地でも同様のケースがあることが12日、分かった。

https://mainichi.jp/articles/20201105/k00/00m/040/287000c

 特に注目を集めたのは「これ山口県でも多いんですよ、そろそろ設備が老朽化してきてて、パルス式回線だと113 116 119に繋がっちゃうんです」という意見。「なんで119の9がかかるのか?、9も1パルスが9回だからです」、との説に納得する声が多く挙がっています。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202011/20201113_73007.html

東北各地で起こっている現象のようで、なんとなくメカニズムも判明しているっぽいですね。

また、この件に関して調査しているNTTが以下のように話しています。

NTT東日本:事実です。消防からの求めに応じて調査しているケースは秋田県のみです。過去(2014年)には青森でも同様の事象があったことは承知しています。山口は当社管轄エリア外のためわかりかねます。

https://www.excite.co.jp/news/article/00031126160027/

実際に原因を調査している件が今回が初めてなんですね。

他の記事を見る限り、東北地方(比較的田舎のほうで起きてる?)では割と当たり前に起こっている現象みたいです。

結論

恐らく、今回話題になったのは同じ場所から立て続けに9件無言電話が続いたからだと思われます。

普段よくある現象だったので、公になることはなかったぽいですが、今回はさすがに消防側が迷惑に思ったのでしょう。

今回の件で、電話会社が初めて調査することになったので、まだ詳しい原因はわかっていないものの何かしら故障で間違いないですね。

こうしてニュースで見てみると、少し不気味に感じますが現地の人からするとよくある現象だったのかもしれません。

無人の家から119番の謎を考察” に対して4件のコメントがあります。

  1. さつき より:

    劇場版のコナンで歌声で電話番号を入力する方法がありましたが、

    それとは関係ないでしょうか?

    1. thetuburo より:

      今回の事例だと、黒電話のダイヤル回線ですので音声入力ができるかどうかわかりませんが、現在主流のプッシュ回線だと理論上可能のようです。
      実際に「ナイトスクープ」で音大生の力を借りて、声だけで電話をかける実験に成功しているみたいですね笑

  2. レッドドラゴン より:

    自然現象でフリーキングみたいになった感じですね。
    固定電話の中には短時間で信号のオンオフをを繰り返すとボタンを押さなくても発信できます。
    わかりやすい例だとレクター博士がボタンをつかえない弁護士専用電話のフックを連打してとある人物へ通話してるシーンがあります。

    1. thetuburo より:

      これが自然の中で「偶然」起きてしまうというのが、不思議な話ですよね。

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