【都市伝説】かつて千葉県に存在した旧家・本間家が滅亡した理由【血で書かれた絵】

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 みなさんこんにちは

 

今回、ご紹介するのはかなりマイナーな怪談です。

 

オカルトブームの火付け役となった中岡氏の本に書かれていた怪談なのですが、結構面白かったので記事にしました。

 

 

本間家

 

 昭和の初め、千葉県に由緒ある旧家・本間家が存在していた。

 

しかし、ある日、本間家の長女が行方不明となる。

 

そこから家族に異常が起き始め、ある者は死に、またある者は発狂してしまったという。

 

そんな時、本負けに訪れた行者が、あることを言い残して去っていた。

 

「この家には血で書かれた絵がどこかにあるだろう、それを見つけないと祟りは止まらない」

 

しかし、絵は見つからず、本間家の人間がほとんど死んだ後に、当時仕えていた下男が床下から絵を見つけた。

 

この話は、執筆者である中岡氏が生き残りの下男に聞いた話であり、執筆中に下男も誰かと争っているような格好で死んでいたという。

 

恐怖の噂はどこから

 

 ちなみに、この話は以下の書籍に収録されているお話です。

 

 

実証・日本の幽霊屋敷 (1981年) (サラ・ブックス)

実証・日本の幽霊屋敷 (1981年) (サラ・ブックス)

  • 作者:中岡 俊哉
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 1981/08
  • メディア:
 

 

中岡氏は他の本も出版しておられますが、同様の話が他の本にも掲載されていた場合もあったようです。

 

この話を僕が知った経緯は、某掲示板で昔話題になっていたのが理由でして、実際に本を持っているわけではないです。(申し訳ない)

 

さて、どう見ても眉唾もんじゃねーかと思われるかもしれませんが、この話、情報が妙にリアルなんですよね。

 

冒頭では端折りましたが、本を持っている方の情報を参考にすると

 

・場所は千葉県館山市上野原

・旧家(古くから存在する家系)であり、姓は「本間」

・作中では、発狂して、火をつけて家族を殺してしまう描写があるが、昭和39年頃の出来事である。

 

そして以下が有志が作成した相関図です。

 

 【旧家○○家相関図】
祖父:安五郎(②落胆→隠居→他界)、祖母:○○?

父:○○、婦人:○○??

├長女:ふで(①行方不明)
├長男:良助(③昭和19年発狂?→⑬昭和39年納屋で焼殺)
│└┬婦人(⑨昭和22年・病に倒れる→⑫昭和26年自殺)
│ ├ 長男:明(⑥戦争から生還→発狂・自殺?)
│ └ 次男:勇(④発狂?→⑧/⑥の葬儀中自殺)
└次男:英男(⑬昭和39年納屋で良助・フミを道連れに自殺)
└┬婦人??
├ 長男:靖(⑪昭和24年・入水自殺)
├ 長女:フミ(⑦/⑥を見て発狂?→⑬昭和39年納屋で焼殺)
└ 子供:剛(⑩昭和23年・病に倒れる→他界?)
行者:○○(⑤祟りを知らせる)
下男:源平(⑭変死)

血で描かれた呪いの絵の話

 

・本間家は実在するのか

 

 2000年代版の住所でポンで検索してみると、本間さんは約40名以上いらっしゃいます。

 

ですが、上野原には1人もいない(あくまで固定電話を引いている家庭限定ですが)です。

 

ということは、やはり一族は全て血の絵の祟りで滅亡してしまったのでしょう。

 

また、千葉県館山市に、本間という姓の旧家が存在した記録は見つかりませんでした。

 

・後日談

 

ちなみにこの話、後日談があるようで、以下のように語られています。

 

Sさん家族が館山郊外に土地を購入し、家を新築し引っ越してきた。
しかし、越してからというもの祖父・祖母・息子が怪我や病気に…。
Sさん本人も「そこは昔、一族の者がことごとく滅んだ土地」との不吉な噂を聞き、いろいろ調べてみた。
そこには昔、幽霊屋敷と呼ばれた家があり、そこは源氏ゆかりの祖先をもつ富豪の家だったことが判明。
ついには幽霊らしきものを目撃するに至ったSさんは、市役所で土地や家のことを調べてみた。
だが市役所には若い職員ばかりで、昔のことは誰も分らず、諦めるしかなかった。
その後Sさん家族がどうしたかというと…
せっかく手に入れた土地と家を手放す余裕もなく、そこで暮らしている。
※2001.6.25初版

血で描かれた呪いの絵の話

 

 

この話を信用するなら、本間家の屋敷は現在存在しないということになりますね。

 

・昭和39年に起きた火事が手がかり

 

 本間家は多くの人間が怪死しておりますが、そのほとんどが自殺です。

 

自殺であれば、新聞記事になるなんてことはほとんどなく、記録も残っていないだろうと思いますが、作中では、昭和39年に家族2人を道連れに次男が焼身自殺を行った事件が起きています。

 

さすがにこれなら記録に残っているだろうと、いろいろ調べてみましたが、そのような事件は起きていないようです。

 

また、昭和39年の館山市の広報誌全てに目を通しましたが、火事に関する言及は5月に発行された緊急回覧に「以上乾燥で火事が起きているから注意」というものだけでした。

 

結論

 

 今回、本間家の怪談に関して、昭和39年に起きたと思われる、一家心中に関する記録は見つかりませんでした。

 

中岡市の「実証・日本の幽霊屋敷」の目次を拝見しましたが、他の心霊スポットに関しても同じような怪談が語られており、恐らくは創作の可能性が高いかと思われます。

 

最後に

 

 結論としては創作だった可能性が高いと言いましたが、もしかしたら本当に存在するのかもしれません。

 

最後に、館山住みの方、もし見ていらっしゃれば、現地で幽霊屋敷と呼ばれていた建物がなかったかどうか、教えて下さい!

 

昭和の話なので難しいかもしれませんが、お待ちしてます。

【都市伝説】かつて千葉県に存在した旧家・本間家が滅亡した理由【血で書かれた絵】” に対して1件のコメントがあります。

  1. フーワラ より:

    本間家の祟り、中学生の時に読んで震え上がりました。中岡俊哉の「実証日本の幽霊屋敷」に詳しく書かれていますね。中岡氏の本では他に同社刊の「日本全国恐怖の心霊地図帳」に数行ですが紹介されています。この本は日本列島を東経140度北緯135度のライン上に心霊現象が多発しており、いわゆる霊波道が築かれているという仮説が書かれています。中岡氏の本では秋田書店の世界怪奇スリラー全集第5巻「世界の怪奇スリラー」が最恐だと思います。これがこれまでの人生で最も怖い本でした。今後もこれを越える怖い本には出会わないと思います。すみません、本間家に関する投稿じゃなくて。

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