【怖い話】こっけさんの解説と考察

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 今回は、こけしに纏わる怖い話をまとめた記事になります。

 

あなたのお家にこけしは置いてありますか?

 

僕の実家には置いてありましたが、子供の頃はなんだか不気味に感じていました。

 

こけしは「子消し」という意味が込められているという都市伝説もあります。

 

さて、そんなこけしに纏わる怖い話を紹介します。

 

 

 こっけさん

 

 私の田舎では、こけしのことをこっけさんと呼ぶ。

 

子供の頃は、こけしと呼ぶと大人に相当怒られた。 

 

私の学校の運動会では、ポールを中心にして輪になって踊るという伝統行事がある。

 

ちょうどメイポールの踊りと似ている。

 

今になって、学校の関係者からこっけさんと、学校の行事のあらましを聞くことができた。

 

私たちがこっけと呼んでいるのは、「固芥」と書くらしい。

 

明治に入ってすぐの頃、飢饉と水害によって、村は外部から孤立してしまった。

 

そして、村が危機に陥ってから、12月28のことだ。

 

村の知恵が遅れた子供が、村の備蓄を食べてしまった。

 

その子供は、村の水番の子供だった。

 

責任を感じ、子供を殺して詫びようと考えたが、すぐに実行はできなかった。

 

そうしているうちに、1月28日の深夜、水番が首を吊ってしまったのだ。

 

その死体を見て、備蓄を食べた子供は目を輝かせ

 

「みましたか!みましたか!」とはしゃいでいる。

 

それを見た村人たちは、子供を殺そうと決めたのだった。

 

子供は、井戸に竹を渡して、子供を吊るした。

 

ものすごい形相で睨んでくるので、まぶたの上から竹串を通した。

 

そして、その年、飲水から病気が発生し、多くの人が命を落とした。

 

その後、その犯人はその子供ではなく、別の子供だったことが判明した。

 

それから、1月28日はこっけさんの命日と言われるようになった。

 

学校の行事の踊りは、村人全員で、1人の子供を締めるという意味が込められているらしい。

 

私はその話を聞いて、あることに気づいた。

 

芥の字は、くさかんむりと、八の字で二十八と読める。

 

そして、固の字を上に載せて縦読みすると

 

 

目を潰された子供が、竹の枠に吊るされているような形になるのだ。

 

参考

http://syarecowa.moo.jp/20/582.htm

 

 だいぶ端折って書いたので、あまり怖さがないかもしれません。

 

なぜ固芥と呼ばれているかなんですが、最後の最後に判明します。

 

文字を縦読みすると、子供が吊るされているように見えるからなんですね。

 

たぶん見えねーよって人が大半だと思うので、解説します。

 

解説

 

 まず芥が二十八を表しているということが意味不明だと思うので、解説します。

 

くさかんむりは、十を2つ書く場合があります。昔は四角で書いていたのです。

 

つまり、十 十 こんな感じで書いていました。

 

2つの十で、二十というわけです。

 

そして、下の部分を合わせて二十八といわけですね。

 

こじつけが過ぎませんかね

 

次に、子供に見えない人のために絵を買いて説明しましょう。

 

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え?余計分かりづらいって?

 

緑が竹です。

 

十が子供の目で、潰れているように見えるのが分かりますかね。

 

介の部分が手足で、ぶら下がっているようなイメージです。

 

考察

 

 いくつか疑問に思った点があったので、考察します。

 

・運動会の踊りについて

 メイポールの祭りと似ている踊りを、伝統的行事として行っているという記述がありますが、メイポールの踊りってなんでしょうか。

 

調べてみました。

 

 

 このようなダンスで、確かにポールを子供に見立てると、みんなで子供を締めているように見えなくもないですね。

 

しかし、なぜ子供を締めるような踊りが伝統的行事になっているんでしょうか?

 

こっけさんは、冤罪で吊られてしまいました。

 

さらに、その年は病気で大勢亡くなってしまいます。

 

村人が子供の怨念を恐れて、慰霊祭として、伝統行事になるのは分かりますが、子供を吊るような儀式にするのはおかしいですよね。

 

本文を見るとこのような記述があります。

 

「運動会の行事も、意味わかると、ひどいね」

「…村人全員で子供をシめる儀礼ですからね。本来こういう形でやさしく弔ってあげたのに、という。偽善ですよね」

 

http://syarecowa.moo.jp/20/582.htm

 

 本来こういう形でやさしく弔ってあげたのに、と書かれていますが、どうみても吊ってる時点で優しくないですよ。

 

・わざわざ井戸で吊るした意味

 親子共々、井戸で首を吊ったわけですが、なぜ井戸で吊ったのでしょうか?

 

水道もない時代ですから、井戸水を生活用水として使っていたと思います。

 

汚い話ですが、首を吊ると、体の中のものを全部垂れ流してしまいます。

 

特に便には細菌が含まれていますから、井戸水に流れると危険です。

 

案の定、子供を吊るした年は飲水から病気が発生する始末です。

 

村人全員おかしいんじゃないかと思ってしまいますね。

 

・結局、こけしとの関連性が見当たらない。

 こっけさんという名は確かに、こけしを連想させます。

 

文中でも「こけし」と言うとひどく怒られるという描写があります。

 

しかし、人形として知られているこけしと何ら関係性が見当たりません。

 

なぜこけしと言うと怒られてしまうのか謎です。

 

まとめ

 

 今回は、考察というよりもただツッコミを入れるような内容になってしまいました。

 

本文を読んでいただければ分かりますが、非常に分かりづらいんですよね。

 

ただ、縦読みにすると、恐ろしいことが分かるというオチはなかなか面白いなと思いました。

【怖い話】こっけさんの解説と考察” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    いつも面白い記事をありがとうございます。この記事はこのサイトの中でも一番に笑った内容でした。確かにこっけさんとこけしとは何の関係もないし、なにより大切な井戸に子供を吊るすとか糞便で水が汚れるにきまってますし、昔の人がそんな馬鹿なことするはずありません。この話の創作者はこの無理やりな設定に疑問をもたなかったのかと思います。
    それに子供への謝罪の儀式が首を絞めることの再現をして本来ならこういう風に優しく弔ったみたいにゆうのはおかしいでしょう。首絞めてる時点で優しくないのに!

    1. thetuburo より:

      コメントありがとうございます!
      笑っていただけて何よりです笑
      この話は設定がちょっとアレでしたが、文字で表現する恐ろしさは他の話にはないものでしたね。

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