【深層web】謎のゲームsad satanの考察と真相
今回は、deep webから発見されたと言われる「sad satan」というゲームについて考察します。
このゲームは普通のゲームと雰囲気が全く異なり、怪音や、意味不明な画像が出てくるなど、不気味な作りになっています。
果たして、このゲームは何を意図して作られたのでしょうか?
sad satan
このゲームは、Obscure Horror Cornerというyoutubeチャンネルで最初にアップロードされました。
チャンネル主は、匿名の購読者から情報を得て、hidden serviceからダウンロードしたと主張した。
この匿名の購読者は、「ZK」が投稿したリンクから発見したと主張している。
このゲームは、1~5パートに分かれています。
FPS視点でプレイヤーが移動していくゲームです。
歩いていくと、不気味な画像が出てきたり、奇妙な音が聞こえてくるようです。
最終的には、ゲーム内で唯一のプレイヤー以外のキャラクターである、子供に攻撃され続けてゲームオーバー(?)になるようです。
不気味な画像と音声
このゲームの怖いところは、ゲームに使用されている画像や音声です。
例えばこんな画像。
男性に角が生えているように見えますね。
彼は悪魔のようにも見えますが、一体この写真は何なのでしょうか。
その他にも、実際の事件の音声や、画像も使用されているらしいです。
果たしてそれは事実なのでしょうか?
・sad satanで使用されている画像と音声
結論から言いますと、実際の事件のものも使われています。
容疑者の画像だったり、容疑者のインタビューの音声だったり、それらは加工されてゲームに仕込まれているようですね。
先ほど載せた画像も情報元が明らかになっています。
この写真は、Walter Sandersが撮影したものだ。
被写体の男性はKonopiste CastleのThurnとTaxisの第9王子であるFranz Josephである可能性が高い。
このように、ほとんどの画像や音声が特定されているようです。
凶悪殺人犯の画像や音声も使用されているのですが、それを載せてしまうとグーグルに怒られそうなので、当ブログでは取り扱いません。
考察
それでは、このゲームの意図について考察していきましょう。
このゲームは、実際の殺人犯の画像や音声が使用されていると書きました。
そして、その犯人たちは、ほとんどが幼児に関する事件を引き起こしています。
また、プレイヤー以外で唯一のキャラクターが子供であることから、幼児虐待に関するなにかを訴えたかったのではないでしょうか。
しかし、真相はもっと単純なものかもしれません。
海外では、このような説が有力です。
・youtuberの宣伝説
冒頭に書いた通り、最初にゲームを持ち込んだのはyoutubeチャンネル「Obscure Horror Corner(以下OHC)」です。
OHCが送られてきたと言っていたリンクに注目します。
提示されたリンクはonionリンクと言われるもので、ダークウェブに存在するものです。
しかし、そのリンクの文字列には、数字0~7しか使えません。
にも関わらず、OHCが提示したURLには9という数字が使用されていました。
その後、「ZK」と名乗る人物が、新たな「sad satan」のダウンロードリンクを海外の掲示板に投稿しました。
新たに投稿されたsad satanは、ウイルスや、違法な画像を含んでいたために、有志によって、違法な部分を削除した「クリーンバージョン」がアップロードされます。
そこから、大勢のユーザーがプレイ可能になったわけです。
では、ここからOHCの宣伝だとする根拠を挙げていきます。
・宣伝説の根拠
・偽のリンクを張った理由
OHCはなぜ偽のリンクを張ったのでしょうか?
恐らく、sad satanを宣伝目的で使用しようと考えたからです。
前述した通り、sad satanには違法な画像が使われています。
動画中ではそのような画像は見られませんでしたが、実際にユーザーにダウンロードされてプレイされると、違法な画像を使用したゲームであることがバレてしまいます。
そうなると、OHCの責任問題になっていまいますよね。
それを避けるために、偽のリンクを張ったのだと考えられます。
onionリンクを貼ることで、あたかも「深層ウェブで発見された」ということを演出したかったのでしょう。
だとしたら、なぜ違法な画像をわざわざ使用していたのか?
OHCが宣伝目的で創作したものならば、わざわざ使う必要はありませんよね。
そこで、「ZK」と名乗る人物に注目してみましょう。
OHCはZKからsad satanの情報を入手したと証言しています。
そして、偽リンク騒動の後に、ZKは新たにsad satanのダウンロードリンクを張っています。
こうすることで、あくまでOHCは関与せず、ZKという人物が、違法なsad satanを広めたのだ、と言えます。
なぜ違法な画像を入れなければならなかったのか、それはsad satanに不気味さをより演出させるためでしょう。
違法な画像といっても、日本では違法ではないような画像です。(主にグロや児童ポ◯ノ系)
このようにして、OHCは自ら作ったゲームで宣伝していたのだと考えられます。
最後に、OHCが創作したとする有力な証言があったので、引用しておきます。
OHC(またはJamie)がゲームの作成に参加したことが証明されている。
Jamieは完全なバカだった。
なぜなら、出力ログファイルをゲームに残してしまったからだ。
そこから、オリジナルのゲームフォルダはJamieのドキュメントフォルダにあると判断できる。
さらに、彼はbuildsというサブフォルダを持っていて、最後のコンパイルは彼が動画をアップする前日だった。
この説があまり知られていなかった理由は、解説者の動画がスペイン語だったからだろう。
参考 Jamie from OHC could or is the creator of Sad Satan : sadsatan
JamieはOHCの所有者の名前です。
解説動画はこちらの17:25あたりを見れば分かると思います。
しっかりJamieフォルダに入っていたことが確認できます。
以上のことから、OHCがsad satanの作成者であり、宣伝目的に動画をアップロードしたことは明らかでしょう。
まとめ
以前、日本でも深層webブームのような時期がありました。
その頃に騒がれていたものの一つが「sad satan」でした。
当時、意図不明なこのゲームは、非常に恐ろしいものに感じましたが、真相は単純なものだったようです。
最後に、深層web関連の記事が他にもありますので、よろしければどうぞ。