【怪事件】海へ引きずり込もうとする手【橋北中学校水難事件の考察】

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 あなたは海へ行くのが好きですか?

 

夏休み期間に行かれる方は多いかと思います。

 

よくお盆は泳いではいけないなんて言われますよね。

 

死者が海へ引きずり込もうとするから・・・・?

 

クラゲが大量発生するからなんですけど

 

さて、今回紹介するのは実際にマスコミに騒がれた、水難事故です。

 

 

 

 

 橋北中学校水難事件

 

  1955年、日本が降伏文書に調印した10年後。

 

この戦後間もない時代に水難事故は起きた。

 

橋本北中学校では毎年恒例の水泳訓練を実施している。

 

この年も津市にある中河原海岸で、水泳訓練が行われた。

 

期間は7月18日から28日までの10日間。

 

水泳場は水深を考慮しながら、最大110mの区域まで広げられた。

 

18日より行われた水泳訓練は、最終日までは順調に行われていた。

 

しかし、例の事故は最終日に起こってしまったのである。

 

28日は無風で快晴。

 

小潮の日の中でも最も干満の差が少ない日だった。

 

この日も何の問題もないように思われた。

 

最終日では、テストがあり、10m置きに旗が立てられ、旗には男子水泳部員が待機し、旗まで泳いだ生徒には距離が書かれた距離札を渡すことになっていた。

 

テストに参加した女子生徒は約200人である。

 

そして、テストが開始されたわずか数分後に事故は起きた。

 

約100名ほどの生徒が突然溺れだしたのだ。

 

教師や水泳部員が救護に当たり、医療機関への連絡も行われたが、残念なことに36名が息を引き取った。

 

生き延びた生徒からは、「急に押された」「頭巾をかぶった女の子に引っ張られた」「たくさんの手が見えた」などの証言があったと言われている。

 

中河原海岸は、かつて激しい空襲にあったとされている場所であったが、まさか戦死した霊が引きずり込んだのだろうか。

 

参照 橋北中学校水難事件 – Wikipedia

 

 考察

  さて、今回最も不可解だと思われるのは、突然溺れた女子生徒とその後の証言です。

 

なぜ今まで問題なく行われていたのに、最終日は突然溺れるという原因不明の事故が起きてしまったのか。

 

まさか本当に幽霊がいるとでも言うのでしょうか?

 

いくつかの説を考えていきましょう。

 

・マジで幽霊説

 

生徒の証言をもう一度見てみましょう。

 

こちらのブログで詳しく書かれていたので参照させていただきます。

 

20~30m沖で泳いでいた友人達が吸い込まれるように沈んでいく。

水面の中に見える黒い塊。

よく見ると黒い塊の正体は数十人の女の姿だった。

証言者の足を掴んだのはその一瞬のことである。

ameblo.jp

 

なんと現れたのは数十人の幽霊。

 

たった数十人で100名の女子生徒を溺れさせるとは、とんでもない霊力を持っているうようですね・・・。

 

やはり、幽霊に引きずり込まれたのでしょうか?

 

まず、中河原海岸で本当に戦死者がいるのか調べてみましょう。

 

実際に、津空襲と言われる空襲は起こっており、多数の死者が出ています。

 

津空襲

こちらに日時も記録されていますが、7回ほど空襲を受けているようです。

 

特に7月に行われた空襲では多数の死者が出ていることが分かりますね。

 

さて、ここで噂と照らし合わせます。

 

なぜ中河原海岸で幽霊が出ると言われているのか、と言いますと空襲で亡くなった人の遺体は浜辺に埋められたというのです。

 

何人かの戦争体験談を拝見しましたが、空襲中、浜辺に避難した者もいたそうですが、埋葬についての記述は見つかりませんでした。

 

その他にも、空襲が起きた日に水難事故が起きていると言われていますが、確かに事実です。

 

しかし、7月24日にも空襲が行われ多数の死者が出ているのです。

 

24日の水泳訓練ではなぜ幽霊は出現しなかったのでしょうか。

 

仮に幽霊の仕業だとするならば、埋葬された者達が気まぐれで28日に襲ったのでしょう。

 

記録が見つからない以上、そういうことにしておくしかありません。

 

・離岸流説

 

大正義wikipedia様にも書かれている、最有力の説です。

 

というか絶対これだと思うのですが。

 

離岸流てなんだよ!というあなた、僕も知りませんでしたのでご安心を。

 

ここで離岸流の解説をしていきます。

 

波というのは、海岸へ向かう波がぶつかり、海へ流れていきますよね。

 

離岸流とは、ぶつかった波が海へ戻っていく流れのことです。

 

 

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とても分かりやすい図だ・・・。

 

赤い矢印が波の流れです。

 

ご覧の通り、真ん中で発生している流れが離岸流であります。

 

絵で書くと大したことないので、ここで動画を見てみましょう。

 

 

 緑色のやつは染料です。

 

染料の動きを見れば、離岸流の恐ろしさが分かると思います。

 

わずか数分で沖合へ流されていってしまいます。

 

これを見ると、生徒たちが引き込まれてしまうと錯覚するのも納得でしょう。

 

中河原海岸は安濃川からの流れと海底の地形により、離岸流が発生したと言われています。

 

女子生徒の多くは泳げない者だったと言われており、離岸流に対応できなかったのだと思われます。

 

実際に、離岸流が原因の水難事故は多く報告されていて、今回もそのケースである可能性が高いです。

 

泳げない者を海へ駆り出すのはどうかと思うのですが、昔のことなのでしょうがないですね。

 

真相

  実はこの事故、霊についての説は完全に否定されています。

 

なぜなら、当時の証言が本人から否定されているのです。

 

去年放送された「超常ファイル22」にて証言者であるひろこさんが出演されています。

 

そこできっぱり、「幽霊なんて言ってません」ときっぱり断っています。

 

しかしながら、不可解な点が1つあります。

 

ひろこさんは数年前の同じ事件を取り扱ったアンビリーバボーでは真逆の発言をしています。

 

雑誌と同じことを、ひろこさんの口から言っているんですね。

 

おまえどっちだよ!!!!!!!!

 

・・・・。

 

重ねて言いますが、幽霊の噂に関しては、信憑性に欠けるため恐らく幽霊の仕業である可能性は低いでしょう。

【怪事件】海へ引きずり込もうとする手【橋北中学校水難事件の考察】” に対して2件のコメントがあります。

  1. むの より:

    ヒロコさんという方の実際の証言が知りたくて検索したところ
    ttp://catmemo.hatenablog.com/entry/suisi
    こちらのサイトを見つけました
    記事自体は「その結論はおかしい」と思うものでしたが、コメントに当時の話を祖父から聞いた話として書かれていて、それがちょっと面白かったので(というと不謹慎かもしれませんが)コメントいたしました

    1. thetuburo より:

      情報ありがとうございます。
      確かにこれは面白い説ですね・・・。
      これはこれでまた新しい都市伝説が生まれそうな気が・・・笑

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