【都市伝説】山に住まう怪物・ヤマノケについて考察と真相【怖い話】
今回は、洒落怖スレ発祥の有名な怖い話、「ヤマノケ」についての考察をしようと思います。
山にまつわる怖い話は多いですよね。
その中でも、ヤマノケはかなり不気味な話だと思います。
一体、ヤマノケの正体とは一体何なのでしょうか・・・?
ヤマノケ
ある日、娘を連れてドライブに行った。
途中のドライブインで飯を食べながら、山道を進んでいった。
それで、娘を驚かしてやろうと、わざと未舗装の道へ進んだ。
娘の反応が面白くって、つい奥まで進んでしまった。
すると、急にエンジンが止まった。
山奥だから、携帯も通じない。
仕方がないから、車中泊をして、明るくなったら歩いて近くのドライブインに行こうと考えた。
夜の山は全く音がない。静かだ。
そろそろ寝ようと思って目を閉じると、何か聞こえてくる。
「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」
音が近づいてくる。
たまらなくなって目を開けると、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら、こちらへ近づいてくる。
叫ぶこともできず、耐えていると、音が遠ざかっていく。
ほっとして、娘の方を見ると、そいつが助手席の窓の外にいた。
そいつに向かって、「この野郎!」と叫ぶと、娘が跳ね起きた。
すると、娘は「はいれたはいれたはいれた・・・」とずっとぶつぶつ呟いている。
ダメ元で、エンジンをかけると、なんとかかかってくれたので、急いで寺へ向かった。
住職によると、娘はヤマノケに憑かれたらしい。
一週間たったが、娘はまだ元に戻っていない。
参考 ヤマノケ
※長いので、要約して書かせていただきました。詳しくは参考元をご覧ください。
山に突然あらわれる「ヤマノケ」。
寺の住職もビビってしまうヤバイ奴です。
それでは、考察していきましょう。
考察
まずは、ヤマノケの特徴についてまとめていきます。
・ヤマノケの特徴
- 「テン、ソウ、メツ」という声を出す。
- 白くてのっぺりしている。
- ケンケンしながら、両手を振り回して、体を揺らしながら移動する(気持ち悪い)
- 形はウルトラマンのジャミラ。
- 壁をすり抜ける(窓の外から娘に取り憑いてることから)
- 取り憑かれた場合、49日経ってもそのままなら正気に戻ることはない。
- 女に取り憑く(スケベ)
- 宮城と山形の県境の山に出現。
気持ち悪いですね。
ヤマノケの正体に迫る前に、ヤマノケが出現した山に関して、有力な説があったので、引用させていただきます。
・ヤマノケの出現場所
宮城県と山形県の県境といえば思い当たるフシのある県民も多いと思います。
田代峠です。
宮城県加美郡加美町から山形県最上郡最上町を結ぶ
県道262号最上小野田線(下地図内緑線)の通る未舗装の場所です。
田代峠という山の可能性が高いそうです。
確かに、話の中で「未舗装の場所へ進んだ」という記述と一致しますね。
田代峠を調べてみたんですが、結構心霊スポットとして有名らしいです。
山菜を取るために、田代峠の奥に入ったら、緑色のガスに包まれた。
体が中に浮いて地上に降りたら、小高い山に洞窟があることに気づいた。
また体が中に浮き洞窟に吸い込まれた。
その中の岩肌に、「金星発動機五十二年型昭和十九年三菱航空機株式会社」と刻まれていた。
その直後、強烈な緑色の光線を浴びて失神してしまった。
気づくと最初の地点にいた。
その他にも、方位磁石がきかないとか、自衛隊機が垂直に墜落する事故が起きています。
怖いっすね!
田代峠は、宇宙人に関する噂が多いようです。
すると、ヤマノケは宇宙人なんでしょうか?
確かに見た目は宇宙人っぽいですが、もう一度ヤマノケの特徴に注目してみましょう。
特徴のうちの一つに、「壁をすり抜ける」があります。
いくら宇宙人だからといって、物理法則を無視できないでしょう。
また、ヤマノケは「取り憑く」ことができるため、霊体である可能性が高いです。
・ヤマノケの正体
それでは、ヤマノケの正体について考えていきましょう。
・ヤマノケは神?
一説によると、ヤマノケは山の神だという説があります。
昔から、山には多くの神が住んでいると言われていますから、ヤマノケもその一種なのではないでしょうか?
・飢饉の口減らしのために殺された人?
ぬ~べ~という妖怪を取り扱った漫画があるんですが、そのスピンオフ作品で霊媒師いずなという漫画があります。
その中で、ヤマノケが登場するんです。
そこでは、飢饉の口減らしのために殺された女が正体ということになっています。
飢饉になると食べ物の余裕がなくなります。
そのため、人数を減らして食べ物を確保するために、山に女の人を捨てたわけですね。
東北では、天明の飢饉という大規模な飢饉が起きていますから、ありえない話ではないと思います。
真相
結局、真相は何なのでしょうか。
とある書き込みを見つけました。
121 : ななしのよっしん :2015/05/14(木) 03:22:11 ID: mvGLFtE/uV
この間図書館に行ったら柳田国男関連の本が在って、
読んでみるとヤマノケの元ネタを見つけたよ笑
なんというか実際の伝承を上手く利用した創作(実話なのかもしれんが)だからこそ怖さが増したのだろう
実際に伝承が在るからこそリアリティーが増してるんだなと思った
柳田国男さんは、妖怪関連の本を何冊か出版されているので、その中に元ネタが書かれていたようです。
残念ながら、どの本に書かれていたかは分かりませんでした。
もうひとつ、ヤマノケが創作であるという説を書いておきます。
ヤマノケは、洒落怖スレのブームと一致しているため、創作ではないかと考える説です。
それについて、以下のサイトを参考にしました。
2.寺社でのお祓いはいつから常識になったのか
2005年、その後のWeb怪談の作風を決定づける2つの物語が書き込まれる。
6月の『ことりばこ』、そして9月の『リョウメンスクナ』だ。この2作品は本当に画期的だった。
まず「呪詛・呪殺」を主題に掲げたこと。そして「歴史的背景」を固めていたこと。さらに「過失のある被害者」が登場すること。なによりも「寺社の専門家によるお祓い」を定式化したことだ。
結構おもしろい考察で、ヤマノケのような、怪異が現れ寺や神社で祓ってもらうという話が流行りだしたのが2005年からなのです。
ヤマノケは2007年なので、2005年からのブームに乗って創作されたものだと考えられます。
まとめ
ヤマノケは後味の悪い終わり方をしているので、怖さをより一層引き立てます。
ヤマノケについて様々な噂が立っています。
しかし、ヤマノケに関する確たる説は未だにありません。
ヤマノケは伝承を元ネタにしている可能性があるため、何か見つかったらまた記事にしたいと思います。
野暮な考察になってしまいますがヤマノケの話は2/5に書き込まれており一週間程前の話だと書いてあります。
ヤマレコで田代峠を見てみた所2月の平均気温は1.1℃で最高5.7℃最低-3.1℃、おまけに積雪時期でもあるので
もし時期と場所がこの通りならヒーターも点かない急な車中泊では「車内で寒さを凌いでいるうち」
なんて言っていられない過酷な状況になると思われます。書いてないだけで普段から準備していたと言われたらそれまでですが…
こわい話、わたし、きらいなのに、なぜか気になったので、見てみました。
ゾッとしたけど、けっこう面白かったです。(^~^)