【都市伝説】夢に出てくる!?かしまさんを追う!【考察】
今回は、都市伝説として囁かれている「かしまさん」について考察していこうと思います。
みなさんは、かしまさんをご存知でしょうか?
かしまさんにまつわる話を聞いてしまうと、夢に出てくる、なんて話は有名ですよね。
かしまさん
かしまさんとは、都市伝説の一種である。
鹿島さん、カシマレイコ、カシマさまなど、呼び方は異なる。
かしまさんにまつわる話はいくつかある。
戦争で悲惨な最後を遂げていたり、列車事故に巻き込まれるなど、様々なバリエーションが存在する。
だが、全ての噂に共通する話がある。
それは、 話を聞いた者の所にかしまさんが現れるということだ。
かしまさんと出会ってしまった人間は、悲惨な目に合うと言われている。
似たような話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
この話の怖いところは、聞いただけで怖い目にあってしまうところでしょう。
かしまさんは実在するのか
さて、かしまさんに関する噂から考えると、かしまさんは実在していた人物である可能性があります。
噂をいくつかまとめてみます。
- 戦時中、米兵にひどい目に遭わされた挙げ句、殺された。
- 列車事故でバラバラになって死んだ。
- 戦争で体の一部を失っている。
僕が聞いたことがあるのは、戦争で体の一部が失くなって、死んだ人という噂でした。
そして、この話を聞いた者の所へ、かしまさんが現れるようです。
かしまさんに会ってしまった時のパターンも多く存在しています。
そのほとんどが、失くした体の一部をよこせだとか、何処にあるんだ、とかそういうことを言われるようです。
対処法も存在していて、「名神高速道路」と言えばいいとか、足や手をよこせと言われたら、「今必要なので無理です」と答えればいいなど、多くのパターンがあります。
本当に出てくるか否かはとりあえず置いておきましょう。
かしまさんが生まれる原因となった話は本当にあったのでしょうか?
・鹿島様
秋田には、名物として知られる巨大なワラ人形「鹿島様」が存在する。
この鹿島様は、道祖神として崇められているようだ。(道祖神とは、外から来る悪い霊を追い払ってくれる神のこと)
鹿島様の元は、「鹿島神」と言われ、鹿島神宮に祀られているタケミカヅチのことだと思われる。
タケミカヅチは軍神と言われている。
参考 https://tenki.jp/suppl/kous4/2016/07/23/14141.html#sub-title-c
秋田だけではなく、東北地方では、「鹿島」という名がついた風習が多く存在しているようです。(鹿島送り、鹿島流しなど)
そして、「鹿島」の元は軍神タケミカヅチであることに注目してください。
軍神=戦の神ですから、戦争を連想させますよね。
少しこじつけに見えるかもしれませんが、噂というのは本当に曖昧なもので、このようなこじつけでも簡単に広がってしまう可能性はあります。
かしまさんの名前の元ネタは、「鹿島様」であると思います。
次に、噂が成り立っていく過程を考えていきます。
噂の成り立ち
考察していくにあたって、とても参考になるサイトがあったので、そのサイト様を参考にしつつ、書いていきます。
かしまさん関連年表
まず、かしまさんの噂の原型となるものがあります。
1943年
鹿島様出征流言広がる
「将校が自動車屋へ行き、幾ら高くても良いから鹿島神宮までやってくれと依頼して、鹿島神宮に行った。
祈願のために神主が扉を開いたら三つ四つの血の塊が落ちて、その将校がいなくなってしまった。
鹿島様が戦地に行って身代わりになり、傷ついて帰ってきたのだそうだ。
鹿島様が負傷して帰って来たところを見ると戦争は相当苦戦ではないかと思う。」
(佐藤健二:著 「流言蜚語」P.3より)
これは、鹿島神宮のタケミカヅチが、将校の身代わりになって負傷したよ、という話です。
「鹿島様が、戦争で負傷した」
ここで、かしまさんの原型となる、戦争で負傷した話が生まれている事がわかります。
そして、都市伝説化したのは、その数十年後です。
1972年
この話を聞いて三日めの、夜中の十一時から午前三時の間に、
“化神魔サマ”という下半身のない妖怪が、キミの前に現れ三つ質問をする。
そのとき正直に答えないと、呪い殺されるゾ
こんな怪談が、いま札幌市内の中学生を発生源にして、
モーレツな勢いで拡がりつつある。
『もし呪い殺されたくなかったら、三日以内に、
同じことを五人に正確に伝えなければならない』という条件つきだからたまらない。
五人が二十五人。二十五人が百二十五人にと、ネズミ算式にひろがった。
つまり、ひところ大流行した〈幸運の手紙〉の口コミ版。
地元の新聞社に“化神魔”の正体を問い合わせる電話がかかりだしたというから、
本土上陸も時間の問題だ。
しかし、手紙を書くのが面倒くさくて、口コミにしたあたりさすがは現代っ子。
怪獣できたえられているだけあって、“化神魔”とは、なかなか傑作だ。(平凡パンチ8月7・14合併号より)
参考にさせていただいたサイトによると、分かっている範囲では、メディアに登場した最古の事例だそうです。
このことから、1972年以前から、子供たちの間で「かしまさん」は噂されていたことが分かりますね。
年表を見れば分かりますが、1972以降、かしまさんの噂が増加しています。
メディアに登場することで、全国的に広まったのでしょう。
・都市伝説ブーム
1970年代といえば、都市伝説ブームが巻き起こった時代です。
口裂け女や、トイレの花子さん、てけてけなど、多くの都市伝説が生まれました。
特に口裂け女は、社会問題にまでなってしまうほどでした。
かしまさんもそのひとつだと考えられます。
かしまさんが広がったのが、1972年で、ブームだった時期と一致しています。
また、この時期の都市伝説の特徴として、てけてけを具体例に挙げて考えていきましょう。
北海道の女子高生が電車事故で、上半身と下半身が真っ二つになった。
あまりの寒さに傷口が凍結し、数分間、上半身だけで動いていた。
そして、この話を聞いた者のところへ、てけてけが現れる。
漫画やアニメでよく出てくるほど有名な妖怪です。
「悲惨な最期を遂げ、話を聞いた者のところへ現れる」という点が、かしまさんと酷似しています。
さっちゃんや、不幸の手紙などの例もあるように、この時期は「聞いた者がひどい目に遭う」という話が多く存在します。
よって、かしまさんとは、「鹿島様」から派生した様々な噂が都市伝説ブームと相まって、生まれた都市伝説であると考えられます。
まとめ
今回は、ネット発祥ではない都市伝説について考察していきました。
調べてみるとかなり古い時代から噂は存在していたようです。
結論としては、ただの噂に過ぎないということです。
「悲惨な目に遭って亡くなったかしまさん」は存在しません。
余談ですが、「◯日までに誰かに話さないと、酷い目に遭う」という条件は、子供にとって非常に怖いんですよ。
僕も初めてチェーンメールを見た時は震えて夜も眠れませんでしたから(笑)
ブームになるほど爆発的に増える理由も分かる気がします。
これみたいな怖い話が卑怯なのは、聞いた人のところに来るみたいに言って怖がらせようとするところですね。こんなんされたら後味も悪く、怖がらせ方としても二流な気がしますよ。思い返しても、テケテケとか猿夢とかさっちゃんとかオカムロとか・・・・・・自己責任系は初見はトラウマですし、胸糞も悪いです。
確かにおっしゃる通り、話自体で恐怖を煽るというわけではないですよね。
私も子供の頃、何度も泣かされました笑