奇妙なアニメ「Manny」・真相を考察

今回は、YouTubeに投稿されている奇妙なアニメについて調査していきたいと思います。

動画化もされていますので、こちらもぜひ！

Manny

マネキンの首を使用した不気味な映像で、ちょっと怖いので閲覧注意です。

終始不気味な映像で、最後がかなり強烈です。

いきなり頭に蛇口が現れそこから大量に血が流れ出します。

口が縫われ、急に火が出たかと思うと叫び声のようなBGMとともに映像は終了します。

燃えているのはマネキンといえど、非常に衝撃的な映像となっています。

この動画は2010年に「Manny- A Brilliant Stop Motion」というタイトルでアップされておりますが、どのような意図で作成されたのか、詳しい情報は分かっていないようです。

噂によれば、深層ウェブで見つかった動画だと言われているようです。

今回は、この動画についてできる限り調べていきます。

考察

さて、YouTubeにアップされた動画の概要欄を見てみると、誰が作成したのか書かれていました。

「Adam Rosenberg」という人物によって作成されたストップモーションアニメであると書かれています。

また、「David Firth」という人物が作成した動画のオマージュらしいのですが、メッセージは全く異なるとのことです。

ちなみにオマージュ元の動画についてですが、同じくマネキンを使った映像です。

恐らく悪夢をテーマにして作られた映像だと思われ、こちらも非常に不気味なストップモーションアニメです。

今回の動画は、こちらの動画のオマージュだったということです。

込められたメッセージは全く別物らしいですが。

さて、作者が判明したところで、自身もチャンネルを持っているらしいので見てみましょう。

同じく「MANNY」という動画がアップされておりました。

特に動画についての情報はありませんでしたが、作者のAdam氏は「面白くて、奇妙でダークなvideoを作成している」と書かれていました。

この動画にも、色々なホラーテイストの動画を作成されているようですね。

また、Adam氏のホームページも記載されていたのでそちらも確認してみました。

作品一覧に「MANNY」はありませんでしたが、受賞歴を見てみると、何度かこの動画で受賞されているようです。

また、この動画は別のサイトにもアップされているようで、そちらのコメント欄にどうやって作成したのか作者の解説がありました。

「Canon HG21」を使って撮影し、マネキンが変形していく部分に関しては、少しずつ切り取って撮影したと書かれています。

発泡スチロールの上から薄いゴムを被せただけらしく、簡単に切り取ることが出来たみたいですね。

このように、動画の制作過程までは作者のコメントで明らかになっているのですが、この映像はどのような意味があったのでしょうか。

とあるブログの考察が参考になったのでそれをもとに解説します。

あくまで一つの意見ですので、これが答えというわけではないです。

この映像、最初に１ドル札が出てくるシーンから、次第にマネキンの様子がおかしくなっていきます。

このことから、人間がお金によって破滅していく様子を現しているのではないか、と考察されています。

タイトルの「MANNY」は人名であり、恐らくこのマネキンの名前だと思われます。

お金に出会った途端、マニーの目は変わりお金を追い求めるようになります。

お金をたばこにしているのは、浪費を表しているのでしょうか。

一瞬で消えてしまいます。

しかし、マニーはお金に対する欲望が消えず頭がからっぽになり、口を閉ざし、賃金の奴隷となってしまいます。

お金を稼ぎ、消費していくだけの存在になったマニーですが、再び変わろうと声を上げますがそれも虚しく燃え尽きてしまいます。

お金によって欲望を刺激され、それしか考えられなくなり破滅していくという、この過程を現していたのかもしれません。

他には薬物中毒のメタファーではないかとも言われており、確かにそのような解釈もありえそうですね。

この作品が登場したコンテストの資料が残っておりまして、その時の紹介では「私たちは、お金が幸せを運んでこない事をよく知っています。」

「死にゆく一人の男の最期の瞬間を捉えた感動的な写真」と紹介されていました。

この紹介文から、やはりお金がテーマになっている映像のようで、「お金は必ずしも幸せを運ばない」お金の負の側面を表現していたのかもしれません。

また、「死にゆく一人の男」という記載から、やはりマネキンの首がマニーという男性であり、お金によって死んでいく様子だったのでしょう。

単なるホラー映像かと思っていたのですが、非常に考えさせられるテーマですね。