【都市伝説】自殺未遂者が集まる村「樹海村」の真相について
富士の樹海には「コンパスが通じない迷いの森」や「そこら中に死体が転がっている」などといった数多くの都市伝説が存在します。
今回は、youtubeで都市伝説に関する動画を視聴していたら目についた「樹海村」についての記事になります。
樹海村
そもそも、樹海村とは何なのか?
「富士の樹海の中に存在し、樹海で自殺をしようとして、自殺できなかった人たちが集まってできた集落」
「サンカ(日本に過去に存在したとされる放浪民の集団)が自殺未遂で終わった人間を集めて、村を拡大している」
「オウム真理教が関わっていたとされる村である」
などといった噂が存在するようです。
また、実際に「樹海村」と呼ばれる村の写真が存在します。
(グーグルアースでも確認可)
場所自体は、樹海の中にはあるようですがこうしてみると田舎の町くらいに見えます。
私の実家もこんな感じです(笑)
本当に存在するのか。
では、そもそも「樹海村」と呼ばれる村は存在するのか。
調べてみたところ「樹海村」という名称ではなく、正式名称は「精進湖民宿村」という村でした。
グーグルマップで検索したところ先程の写真と同様の形をした村が出てきました。
口コミなども確認することができますが、合宿などでの利用や近くの湖の観光としても普通に利用されているようです。
口コミなども確認することができますが、合宿などでの利用や近くの湖の観光としても普通に利用されているようです。
都市伝説の真相
では、実際にネット上で出回っている都市伝説は本当なのか?
1つ目に「富士の樹海の中に存在し、樹海で自殺をしようとして、自殺できなかった人たちが集まってできた集落」
についてですが、ここ周辺の成り立ちがwikiに載っていました。
1874年(明治7年)11月 – 八代郡古関村・梯村・精進村・本栖村・折門村・八坂村・下芦川村・三帳村・高萩村・垈村・中山村・畑熊村が合併して九一色村となる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%B9%9D%E4%B8%80%E8%89%B2%E6%9D%91
1874年にしっかりとした村であることが確立しています。
そのため、「自殺未遂者が集まってできた村」は明らかにデマであることがわかります。(どこの誰かもわからない人が立てた村が国に認められるわけがない)
2つ目に
「サンカ(日本に過去に存在したとされる放浪民の集団)が自殺未遂で終わった人間を集めて、村を拡大している」
これについてですが、「サンカ」について歴史を見てみると
明治[編集]
この村ができた同様の時期にサンカは消え始め、昭和30年代には存在が見られなくなったそうです。
この村の先祖が「サンカ」であった可能性は否めませんが、(現在住まれている方々は一切関係ない)そもそも、サンカが都市伝説上でささやかれているような悪人集団であることは一概には言えないようです。
(サンカの存在自体、フィクションであったという説もある)
こちらも完全なデマであることがわかりますね。
最後に
「オウム真理教が関わっていたとされる村である」
についてですが、まずなぜそういわれているのか。
オウム真理教の宗教施設がとされていた「サティアン」があったのがこの「精進湖民宿村」がある「上九一色村」だからなんです。
しかし、ここで忘れてはいけないのはあくまで「精進湖民宿村」は「上九一色村」の一部に存在するだけであって、オウム真理教やサティアンとは一切関係がありません。
私自身も「上九一色村」=「オウム真理教」と思っていましたが、あくまでその一部を利用していただけで「上九一色村」に存在する他の村は完全に風評被害というわけですね。(現在はサティアも取り壊され、上九一色村の名前は廃止されています)
結論
「樹海村」と呼ばれる村は「精進湖民宿村」という村であり、現在でも普通に生活している人がいますし運営されている宿も存在するいたって普通の村でした。
存在する、都市伝説も完全にデマでありそういった事実は一切ないということがわかりました。
こういった内容を面白おかしく好き勝手ネット上で書かれるのは村の方々にとっては非常に迷惑ですね。
精進湖民宿村について紹介しているサイトがありましたので良かったら見てみてください。
ブラタモリだかで訪問してたな