コリアタウン殺人事件・真相を考察する【2021/10/11更新】
※動画化に伴い、記事を更新しました!
かなり問い合わせで来ていました謎の映画「コリアタウン殺人事件」
SNS上でも結構話題になっていましたね。
今回はこの謎の映画について、考察していく記事になります。
コリアタウン殺人事件とは?
「コリアタウン殺人事件」という映画はそもそも何なのかをご説明していきたいと思います。
2020年2月ごろに公開されたこの作品ですが、映画の内容やある噂が広まりかなり有名になっています。
以下がアマゾンプライムで視聴可能なリンクと概要です。
殺人事件の調査に迫る奇妙なファウンド・フッテージ。隣人の実生活での殺人事件に対する男の好奇心は陰謀への狂気と落ちていく。
English title: Murder Death Koreatown
GenresDrama, Horror, SuspenseAudio languagesEnglish
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84/dp/B08675PLY2
簡単に映画内容を説明すると、アメリカのコリアタウンで殺人事件が起き、それをとある男性が調査していくというものなのですが、その男性がだんだんおかしくなっていき、最終的には事件の真相も掴めず男性は頭がおかしくなってしまい終わりを迎えるという感じです。
いわゆる「ファウンドフッテージ作品」というものですね。
とある場所で見つかった記録映像というテイで作られた映画で、終始主人公のカメラ視点で映画が進んでいきます。
ここまでだとただの映画ではないかと思うかもしれませんが、この映画について色々噂がささやかれています。
映画に関する噂
まず、第一に先ほど貼ったアマゾンの引用分を見ていただければわかりますが
「監督わからない 主演わからない」と表記されています。
軽く調べた限り、同じように表記された映画は見つかりませんでした。
また、この映画に出てくる映像や画像がこの映画の公開の1年ほど前にとある海外掲示板で、貼られていた。という情報もあります。
極めつけに、この「コリアタウン殺人事件」が実際に起きた事件であるということが囁かれ、映画のリアルさをさらに演出しています。
以上のことから、この「コリアタウン殺人事件」という映画は作り物ではなく、実際の映像を映画にしてこの事件を調査しているのではないか?などの噂が広まっています。
考察
・映画の内容は?
まず、映画を実際に視聴してみました。
結論から言うと、映画自体は完全に作りものでした。
最初は、リアルだなぁと思いつつ見ていましたが、後半になるにつれだんだん作りがチープになってきます。
おっさんの亡霊?が出てきたり、排水溝から聞こえてくる天の声みたいなものが普通に録音されていました。
つまり、映画は実際の映像ではない、もしくは一部実際の映像を使い事件について調査するものという感じになっていると思います。
・実際に事件はあったのか?
実際にアメリカ、ロサンゼルスのコリアタウンで同様の事件が起きていました。
以下がその記事になります。
She Killed Newlywed Hubby: 16-years-to-Life
A woman was sentenced Monday to 16 years to life behind bars for fatally stabbing her husband of four months in their Pico-Union apartment last year.
昨年ピコユニオンのアパートで4ヶ月間夫を致命的に刺した罪で女性は月曜日に16年の禁固刑を言い渡された。
Misun Yoo, a 28-year-old Korean national, was convicted last month of second-degree murder in the July 30, 2017, death of 31-year-old Tae Kyung Sung. Jurors deliberated for about two hours before finding her guilty and also finding true an allegation that she personally used a knife
韓国の国民28歳のMisun Yooは、先月、2017年7月30日に2度目の殺人で31歳のTae Kyung Sungが死亡したとして有罪判決を受けました。 陪審員は彼女の有罪を見つける前に彼女が個人的にナイフを使用したという主張も真実であると認める前に約2時間審議しました。
https://mynewsla.com/crime/2018/11/26/she-killed-newlywed-hubby-16-years-to-life/
Tae Kyung Sungという男性が妻のMisun Yooという女性に殺害されたという事件です。
映画でも、まったく同じ人物が登場していたので、こちらの事件を映画にしたということで間違いないでしょう。
映画では、妻が犯人ではなく他に真犯人がいると考えた主人公が調査するという流れなんですが、この事件もMisun Yooは犯行を認めていないようです。
しかし、Tae Kyung Sungから日々DVを受けていたこと、犯行当時コカインをやっていたこと彼の血痕を後に消そうとしていた様子から犯人だと断定されています。(映画にはこの事実は出てきていなかった)
内容は以下の記事で確認できます。
Prosecutors Argue Newlywed Killed Husband for Playing Video Games, Working Too Much
https://www.nbclosangeles.com/local/newlywed-murder-trial-playing-video-games-working-too-much/156995/
・過去に掲示板に貼られていた?
次に、過去に海外掲示板に映画の内容と関連するものが貼られていたことについてです。
以下がその掲示板?のようです。
友人から謎のビデオが送られてきた
https://archive.4plebs.org/x/thread/22642318/
映画ができる約1年前にこの掲示板が建てられています。
実際に映画に出てくるスクリーンショットや写真はこちらの掲示板のものを使っているのでしょう。
さらに、こちらの映画について調べていると以下のアカウントが見つかりました。
https://www.youtube.com/watch?v=8IqcKo6vhok
映画の広告アカウントでしょうか。
概要欄にホームページやBackstoryと称してこの映画を作った理由などが書かれていました。
I have created this page as a central place for people to read the info, compiled to the best of my ability, about the mysterious case of an anonymous internet poster’s claims concerning his friend’s investigation into a murder. The original poster, later known as “Ktown Anon” or “K Anon” has posted sporadically since May 2019. I have compiled some of his posts* and have attempted to confirm or debunk his claims. What I’m aiming to do is create a comprehensive timeline of his postings cross referenced with the events he discussed and theories regarding the supposed footage he is supposedly in possession of.
https://kanonmysterypage.wixsite.com/home/intro
簡単に説明すると、あの掲示板に書き込みをした人物がこの映画を作成したものである。
動画を送ってきた友人は行方不明のため、代わりこの事件を捜査する目的だ。ということのようです。
つまり、映画の製作者は不明ではなく、掲示板に書き込みをした人物であり先ほど貼り付けたYoutubeアカウントの方であるということが分かります。(その他ツイッターアカウントもありました)
考察※2021/10/12更新
掲示板の書き込みを調べていくと、どうやらこの映画、掲示板の書き込みを含めいわゆるARGだったという説が濃厚です。
この掲示板の人物「K」という名前で、再び同掲示板に書き込んでいます。
消えた旧友について、真実を知るためにコリアタウンに行くという書き込みです。
スレッド自体が消えてしまっており、アーカイブから書き込みを追ってみると、実際に訪れて、写真等をアップしていたみたいです。
その後、「私は一人ではない」という書き込みを残して、消息を絶ちます。
しかし、まだ終わりません。
Kfanと名乗るKのファンだ現れます。
彼はKに関する情報をまとめたウェブサイトを持っており、Kからメールを受け取ります。
メールには、KがYouTubeにアップした動画を示す暗号が書いてあります。
その動画にも、ある場所を示す座標が隠されており、Kfanはそこへ向かっていきます。
その場所に行き着くと、PCが置かれており、画面に何か表示されています。
Kが編集していたと思われるコリアタウン殺人事件の映像でした。
Kfanも、この部屋にたどり着いたという書き込みを最後にいなくなります。
暗号やら色々出てくる次点で、ARGだとわかるのですが、最終的にはKのYouTubeチャンネルに映画のオープニングが公開されたそうです。(現在は削除済み)
この騒動は2019年から始まっており、約1年も仕込みが続いたということで、なかなか凝っています。
というわけで、この映画はARGの一部として作成されたコンテンツの1つだというのが真相だと思います。
ちなみに、掲示板のやり取りやKのチャンネル、ウェブサイトはすべて削除され、映画も見れなくなってしまったようです。
公開が早ければ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」をこえていたかもしれませんね。
この映画、売出し方は面白いと思ったのですが、さつきさんの言う通りすでに同じような映画があったのですね。
ただ、こちらの映画は海外だと評価がよろしくないようで、売れていたかは微妙なところかもしれません笑
有名な映画ライターが「すごいものがアマプラにあった!」とツイートし、いくらも待たずに公開終了したのでTwitter連動系のプロモーションであったのは間違いないですね。ちゃっかり円盤は出たそうですし、その方は案の定購入できてましたし・・・・・