40年前に見たトラウマ本「怪奇」・真相を考察
今回はとある本を調べてみほしいというリクエストがありましたので、そちらを調査していきたいと思います。
動画化もされていますので、こちらも是非!
怪奇
いただいたリクエストがこちら。
今から40年ほど前に、学校の図書館で読んだ本についてです。
本のタイトルは「怪奇」というもので、見た目も非常に不気味なものだったそうです。
その中でも、唯一記憶にあるのが「脳が溶ける奇病」という項目で、リクエスト主さんは、小学生の頃にこれを見てトラウマになったそうです。
また、「シャム双生児」のモノクロ写真も載っていたらしく、全体的にショッキングな内容が多いそうです。
そもそも、このような内容の本が小学校の図書館においてあるというのも怖い事実ではありますね。
40年程前ということで、1980年代よりも前に発行された本なのは間違いなさそうですね。
されでは早速調べていきましょう。
考察
タイトルが判明しているので、「出版書誌データベース」から「怪奇」というタイトルの本を探してみます。
とりあえず適当な発行年月日、1900年から1990年くらいで絞って検索してみますと75件ヒットしました。
どれも「怪奇」と名がつく本ではありますが、「怪奇」という二文字のタイトルはなさそうです。
このサイトが全ての本を網羅できているとは思えないですが、この時代のオカルト本の数に驚きました。
さて、タイトルで発見するのは難しいと判断したので、「脳が溶ける奇病」について書かれている本がないか、ネットの書き込みを調べてみます。
「少年の心をモロに鷲掴みにする「昭和怪奇本」の魅力」というスレで、気になる書き込みを発見しました。
「佐藤有文の怪奇ミステリーにあった「脳が溶ける奇病」がオソロシくてラーメン食えなくなった。」という書き込みです。
「怪奇ミステリー」という本に「脳が溶ける奇病」が書かれていたそうで、タイトルも「怪奇」が入っていますし、この本っぽいですね。
早速調べてみましょう。
表紙はこんな感じになっております。
この本、1982年発行ということで、約40年前に発行された本になっています。
時期的にも一致しそうですね。
ただ、amazonの値段が例の如くぼったくりなので、気軽に読めるものではないのですが、本の内容について紹介しているブログがありましたので一部引用します。
こちらのブログですが、実際に本の内容を紹介してくださっています。
中でも、やはり「脳が溶ける奇病」がトラウマだったようです。
本の内容は下記のもの。
ある日突然、視界がおかしくなるとのことで、「つい最近、文明都市に限って起こり始めている」という不気味な話が書かれています。
ただ、決して都市伝説レベルの話ではなく、実際の病名も書かれており「多発性硬化症」という病名が、「脳が溶ける奇病」だそうです。
最後には狂人になってしまうとまで書かれており、恐ろしい病であるというように書かれています。
ちなみにこのページの画像も引用します。
逆さの人から、脳が溢れてくるようなイラストが書かれています。
確かに小学生が見たらトラウマになりますし、ラーメンが食べられなくなるかもしれませんね。
ちなみにこの本、1972年初版らしいので、40年以上前に発見されていたのは確実ですね。
また「なにしろこの本、学校の図書室に入っていたのだから。」という記載もあるので、このブログの方も図書館で見かけていたようです。
この本について改めて調べてみると、やはり「脳が溶ける奇病」が怖かったという感想が多いです。
病気の話って、自分の身にも起こり得ることなのでなおさら怖いですよね。
さて、「脳が溶ける奇病」と呼ばれる多発性硬化症、本当に書かれているような病なのでしょうか?
最後にこの病気について少し触れてみましょう。
調べてみると、「多発性硬化症」は指定難病となっているようで、原因不明で治療法が確立していないのは事実です。
これによって視力に影響が出たり、手足の運動麻痺等、様々な症状が起きてしまいます。
あの本を見て、脳がドロドロに溶けてしまうというようなイメージを持ってしまうかもしれませんが、そういうわけではなさそうです。
患者の数は世界で230万人で、欧米で比較て多く見られ、アジア、アフリカでは比較的少ないそうです。本にあった「文明都市に限って起こる」というわけでもなさそうですね。
また、1998年の報告書を見る限りだと、「致死率が非常に高い」というわけではなく生存率の項目で、「80%は天寿を全う」と書かれています。
症状も調べた限りでは、「狂人になる」というのもなさそうです。
難病であることは確かですが、本に書かれているのはだいぶ誇張された話ですね。
1972年初版ということで、その頃にはまだ研究が進んでいなかったというのもあるかと思いますが、本に書かれているような恐ろしい病気というわけではないと思います。
えっ今のGoogleってこんなに情報残ってても「脳が溶ける奇病」でググっても何も出ないってこと?
どうなってるんだ…そしてざつぶろさんはなんの検索エンジン使ってるんだ…?
脳が溶ける奇病でググったら普通に紹介してる記事とかブログが出てきましたね
質問者さんはほんとに調べたのかな?
この本アンシャントロマンというゲーム並に高いのきつそう
この検索能力なら昔2ちゃんねるで話題になった「7」って謎のPCゲームもつぶろさんなら探せたりして…
気になるから調べようと思ったら、Googleは数字無視するから出てこない…
他にキーワードあったら教えてくれませんか?
これだと思うhttps://7seven.wiki.fc2.com/m/menu/
ごめん、ダメみたい
7 ゲーム 幻ででると思う
管理人さん、「ショッキング」誤字ってますよ〜
学校の図書室にあったなぁ
京都の大文字焼きが「突然山に現れる謎の文字!」みたいに書いてあって今思うとトンデモ本だったなぁ
Theつぶろさん、こんにちは。
すばらしい調査力ですね、楽しく拝読してます。
私も長年、子どもの頃に読んだ怖い絵本を探してますが、自力で見つけられず行き詰まっています。過去に知恵袋も数回試して回答つかずでした。
すごく変な絵本でずっと気になってるので、探してくださると嬉しいです!
主人公:ローラースケートまたはスケート靴を履いたクマ
内容:主人公のクマが、何らかの理由で檻に閉じ込められた動物たちを助けに行き、人間の警官が追いかけてくる、という部分の記憶があります。
場面・絵:
1. 表紙? スケートを履いたクマの背景に棚があり、人の頭部のような物が並んでいる。
その頭部も、おでこから上が左右で赤と緑に別れたりんごになっていたり、変なもの。
2. 檻に入れられた動物たちと、檻の外のクマ。助けに来た場面?
3. 追いかけてくる人間の警官?
1ページに、全身黒の帽子と制服をきて、大きく口を開け、目元は帽子の下で見えない姿で走ってくる姿。
その見開きの隣か次のページで、警官が大きく開けた口の中がページいっぱいに描かれてたのが、最も印象に残ってます。
探すヒントになりそうな情報:
・1990年代〜2000年代に地元の図書館で読みました。
私は幼稚園か小学生だったので、記憶違いはあるかもしれないですが、母もそのような絵本があったことを覚えています。
帰省時に自分で絵本コーナーを見たり、
2015年以降何度か、地元にいる母にも探してもらい、図書館職員数人にも訊いてもらったのですがわからず…。
図書館の移転があったため、古い本がかなり処分され、当時を知る職員もいません。
・外国の本?
当時、もじゃもじゃペーターやマックスとモーリッツなど外国の怖い絵本を読んでいて、同じコーナーで探した気がします。
しかし日本語や英語、ドイツ語でクマ、スケート、怖い絵本…などで検索をかけても出ませんでした。
子供でも内容がわかったので、日本語の本、あるいは外国語でも絵でわかるか、文字がない本だと思います。
全体的に黒っぽい色調で「かようびのよる」という絵本の絵に似てたような気がしますが、その作者の作品にはありません。