コンビニ弁当の防腐剤について真相を考察
今回は、問い合わせを頂いていた「コンビニの防腐剤の噂」について調査していきたいと思います。
コンビニ弁当の防腐剤
皆さんは、コンビニ弁当の防腐剤に纏わる都市伝説をご存知でしょうか?
今回はそんなコンビニ弁当に纏わる噂をご紹介していきましょう。
皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。
とある災害で多くの人間が亡くなってしまったときに、なぜか日本人の死体だけ腐敗が遅かったらしいんです。
その理由として、日本人は大量の防腐剤が組まれる食品、コンビニ弁当やカップラーメンなどを多く摂取しているからだという噂が囁かれています。
他にも、養豚農家でコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ奇形や死産が相次いだというニュースも存在しています。
これらのコンビニ弁当に纏わる噂は本当なんでしょうか?
今回はこちらを調査していこうと思います。
考察
まず、防腐剤の大量摂取により日本人は死体が腐りにくいというわさについて調べていきましょう。
こちらの話は、スマトラ沖地震で亡くなった日本人のご遺体だけが腐敗が遅かったという話から来ているんですが、ニュースになっているわけではなく
誰かの書き込みが発端なんですね。
「2004年12月のスマトラ沖地震で津波に襲われたタイ・プーケット島では多くの日本人観光客も犠牲になったが、タイ人の
遺体は腐るのに、日本人は腐らなかった」
スマトラ沖地震の日本人犠牲者は40人とされているんですが、ご遺体があった場所や環境で腐敗の時間なんて様々です。
何万という日本人が同じ状態ならまだしも、これで日本人が防腐剤を大量摂取しているからだとするのは無理があります。
そもそも、防腐剤を摂取することで腐敗が遅くなるというデータは存在していません。
次に、養豚農家の豚さんにコンビニ弁当を与えていたら、生まれてくる子供が奇形だったり、死産してしまったりしたという噂です。
こちらは実際にニュースになっていたらしく、恐らく事実だと思われます。
西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」によれば、福岡県内の養豚農家で、あるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいたことが分った。具体的なコンビニ名を報道しないことについて同社は、「公表するとパニックになる」と説明した。
http://www.mynewsjapan.com/reports/262#:~:text=%E5%90%8C%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%812002,%E3%81%AB%E6%BF%81%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%80%82
とある研究では、以下のように書かれていました。
宮城県畜産試験場が2000年ごろに行った研究では、コンビニ弁当廃棄物は粗脂肪がが多く養豚飼料としては向いていないが、市販配合飼料と配合して与える場合は、30%程度までの配合であれば、産肉性、肉質等ににはほとんど影響がないという結果が出ています。
https://xn--yfr994di9c.club/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8B%E3%81%A8%E6%B7%BB%E5%8A%A0%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%81%86%E3%82%8F%E3%81%95%E3%81%AF%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC%EF%BC%9F/
コンビニ弁当を与えてもいいが、30%の配合までは問題ない。
人間が食べる物ですので、与えすぎは危険かもしれないということですかね。
また、この養豚農家は他の感染症や病気の可能性もあるのに、保健所に届け出をした形跡がないとのことで、はっきりコンビニ弁当が原因とはいえないみたいですね。
昔は、食品添加物に関して規制が無かったため健康被害を起こしてしまうということがあったみたいですが、現在は法も改正されて、安全な量しか含まれていないということがわかります。
確かに、第二次世界大戦後の混乱期には、現在のような食品添加物についての規制がなかったために、食品添加物が人に健康被害をもたらすといういくつかの事件が起こった。その後、当時の厚生省が食品衛生法を改正し、食品添加物についての品質や安全性の規定を定めたので、この数十年人の健康を害するようなことは報告されていない。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/061300032/
無添加商品がいいとされていますが、逆に食中毒の危険性を高めたりして、危険な場面も多いそうですね。
スマトラ沖地震の話や養豚農家のニュースなどが発端で、コンビニ弁当は危険という風潮が広まっているようですが、現在では規定量の添加物は入れることが出来ないし、しっかりと医学も進歩していますので、問題ないということですね。
まとめると、防腐剤が人間の腐敗を遅らせるという話は、スマトラ沖地震で日本人だけが腐敗しなかったという変な書き込みから始まったデマであるということ。
食品添加物による健康被害は、昔は実際にあったものの現在では規定量が守られていて、特に問題はない。
逆に、無添加には無添加のリスクも存在しているという感じでしょうか。
当然ながら、コンビニ弁当ばかり食べるというのも問題ありですよ。
では、コンビニ行ってきます。
某代表が以前笑い話として語ってた話。
某大手コンビニの社長と会食があり、その際「コンビニ弁当とか最近は美味しいですよね。手軽だし、我々もたまに時間ない時とか利用するんですよ」と言ったところ、その社長から「○○さんあんなもの食べちゃダメだよ毒だから。防腐剤たっぷりだよ」と笑いながら言われたと。売る側がそれ言うのかと驚いて、それ以来一切食べてないという。
20年くらい前の話なので今とはだいぶ違うとは思います。コンビニのパンは未だにそっち系緩いって話もありますね。
本当に腐らないレベルで添加物たっぷりならコンビニ弁当の廃棄がここまで様々な問題に発展してないでしょうね
むしろ、自分の遺体を目にしてしまう遺族や捜索の人がショックを受けさせないように、コンビニ弁当を日頃食べておくべきでは?
CLAMPのxxxHolicという漫画の最初の方のエピソードに、空き家に死体があって最近の死体は防腐剤などを体内に蓄積しているから腐りにくい、という話がありました。wikiで調べたら2003年からの連載なのでそれを読んで作った話かもしれませんね