【都市伝説】警察が事件性はないと判断した交通事故。ありえない状況で転落したナース集団の真相
今回は、2ちゃんねるで有名なエクストリーム自殺と言われるコピペから、気になる事故を記事にしてみました。
ガードレールのわずかな隙間を、80kmで走行していた車が転落したという事故でした。
タイヤ跡もなく、なぜ転落したのでしょうか?
その事故には様々な噂が存在しています。
普通ではありえない事故
2ちゃんねるにて、警察が事件性はないと判断した事故、というコピペが存在する。
通常では考えられないような方法で起きた事故を、警察が自殺や事故と判定したことを揶揄するコピペであるが、見れば見るほど、社会の闇を疑ってしまうものだ。
そのコピペの1つに、以下のような事故がある。
「時速80キロで、ガードレールとガードレールのわずかな隙間をタイヤ痕ひとつ残さない絶妙な運転テクニックですり抜けて50m下へ転落したナース集団」
このナース集団には高額(約60億)の保険金がかけられており、当時は様々な憶測が飛び交った。
これは保険金目当ての殺人だったのではないか、と当時から言われています。
ですが、この事故は保険金関連も含め裁判で判決が出ていますので、これをまとめていきます。
不可解な事故の判決とは
院長夫人にかけられていた保険金は約5億円でした。
そのため、当初は本当に事件だったのか否か、裁判が行われました。
東京地裁の判決は以下の通り。
「60km/hで走行している運転者がガードレールの切れ目を見つけ、そこに飛び込んで転落するのは不可能であり、事故は故意ではなく偶発的に起きたものと断定せざるを得ない」
コピペでは80kmでしたが、どうやら60kmで走行していたところ、ガードレールの切れ目にぶつかって転落してしまったようです。
タイヤ跡がなく、そのまま突っ込んだのは前方不注意によるものでしょう。(警察も前方不注視であると判断しています)
判決の通り、狙って転落事故を起こしたと考えるのは非常に難しく、仮に保険金目当てで事故を起こすならば、もっと落ちやすい場所で事故を起こしていると思われます。
多額の保険金の謎
では、なぜ看護師に何十億もの保険金がかけられていたのでしょうか?
かつてこの事故を報道したテレビ朝日が、保険金殺人疑惑を報道された病院から訴えられた際に、放送人権委員会が審理を行いました。
記録として残っている中に、このような記述があります。
副理事長Dにかけられていた保険は、法人契約の事業者保険であり、保険掛け金が経営を圧迫する事は全くなく、逆に節税効果があるものであって疑惑の根拠とはなり得ない。E、F両理事の保険も、理事としての立場上かけられた法人契約の保険で、こうした点は、適切な取材をすれば容易にわかったはずである。
保険金疑惑については、本件保険の保険金額は巨額であるが、法人契約によるもので申立人が経営する病院の年収から見ればあえて不自然というには足りないこと、また、当時自殺を敢行してまで保険金を取得させるような急迫状態も認められないこと等から判断すれば、放送内容が保険金疑惑に結びつかないよう慎重な配慮が必要であった。
https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/brc/determination/2001/17/dec/0.pdf
このように、保険金の額は何ら不自然ではないこと、そして保険金殺人を行う動機が存在しないことから、殺人事件ではないのは明白です。
まとめ
真相は前方不注意による事故でした。
保険金云々や、ナースと院長の関係だとか、そのへんの噂は某雑誌が流した噂が発端だと思われ、裁判で全面敗訴しています。
それにしても、物は言いようというか、あのコピペだけ見ると確かに未解決事件っぽいですよね。