【妖怪】ぬらりひょんは、なぜ妖怪の総大将と言われているのか?【本当の総大将は?】
今回は、妖怪ネタです。
みなさんは、ぬらりひょんという妖怪をご存知でしょうか?
僕はぬ~べ~という漫画で初めて知りました。
最近だと最強の妖怪だとか、妖怪のボスとか言われてますが、本当のところはどうなんでしょうか。
ぬらりひょん
小柄の老人のような姿で、他人の家に我が物顔で振る舞う。
妖怪を題材にした多くの作品では、このような解説がされているが、元ネタとなる絵巻には詳しい解説は載っていない。
恐らく、ぬらりひょんを知っている多くの人が上記のような解説を読んだことがあるでしょう。
そして、もう一つ、ぬらりひょんには、妖怪の総大将であるという話が存在します。
僕にはそんなイメージはなかったのですが、ゲゲゲの鬼太郎というアニメにそのようにぬらりひょんが描かれているんですよね。
ぬらりひょんはいつから総大将になったのか
このことについて調べてみると、どうやら昭和~平成に至ってこのイメージが定着したようです。
特に、1985年に放送されたゲゲゲの鬼太郎が初出である説があります。
また、1980年代は鬼太郎を筆頭とする、妖怪ブームが起きた時代なので、その影響力もあり、このイメージが定着したのだと考えられます。
他にも、某ソシャゲのボスキャラになっていたり、漫画の題材にされていたりしています。
しかし、元となった絵巻には一切そのような記述はなく、ただ描かれているだけの妖怪です。
元ネタを重視するならば、ぬらりひょんはただの老人の姿をした妖怪です。
参考
昭和子どもブーム 大崎悌造
真の妖怪の総大将は?
ぬらりひょんじゃないなら、誰が総大将なんだ、という話です。
妖怪には多くの種族(鬼や河童など)がいますが、多種族で群れているわけではありません。
例えば、鬼のボスは酒呑童子なんかが思い浮かびますが、鬼という種族の中の長なので、河童の群れにいっても従う者はいないでしょう。
このように、全ての妖怪を統べる存在はなかなかいないと思われます。
・役小角の大天狗
しかし、大天狗についてこのような記述がありました。
役行者の大天狗とあってはいかなる妖怪・魔怪の類も服せざるを得ないだろうとして、天狗の中でも別格とされている。
役行者とは修験道の開祖と言われており、そのような者が天狗になった場合は、絶大な力を誇ります。
確か最強の妖怪についての記事にも書いたと思うので、興味がある方は見てください。
そして、「強力な力を持つ者にはいかなる妖怪も服す」という記述から、もしかしたら大天狗なら全ての妖怪を統べる総大将だと言えるかもしれません。
まとめ
最近、GANTZを読んで、ぬらりひょんが格好良かったので記事のネタにしてみました。
やはり、昔の記録にはぬらりひょんについて詳しいことは書かれていないようです。
ですが、元々妖怪は人々の想像から生まれたものなので、多くの人が今のぬらりひょんを認知していれば、そのような妖怪だと言ってもいいのかもしれませんね。
「ぬらりひょん」が妖怪の総大将に格上げされるのは昭和になってから。
1929年に藤沢衛彦の『妖怪画談全集 日本編(上)』が刊行されますが、この本の「ぬらりひょん」の解説文に怪物の親玉だと記載されています。今のところ、これが「ぬらりひょん」を妖怪の親玉として扱った最初の記述とされています。
「勝手に家にあがりこむ」といった特徴は1972年に刊行された佐藤有文の『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』などの児童書によるものらしいです。
これらの本を読んだ水木しげるが自ら妖怪本に「妖怪の総大将」として「ぬらりひょん」を描き、さらにアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第3期でラスボスとして描かれたことにより完全に定着したのでしょう。
以上。ヤフー知恵袋より転載
山本五郎左衛門や信野悪太郎は
魔王として物の怪を差し向けてますね
武士っぽいお名前ですが