謎のチェーンメール・真相を考察
今回は、2008年頃に流行った謎のチェーンメールについて調査していきたいと思います。
YouTubeの方で動画化していますので、こちらもよろしくお願いします!
神の手
2008年頃、このようなチェーンメールと写真が流行った。
「神の手」と称される写真とともに、「7人に送ると幸せになれる」というメッセージがついて出回っていた。
この神の手、沖縄で台風が通過した際に撮影されたものだという。
沖縄では何年かに一度目撃される現象で、見た人には幸運をもたらすらしい。
このチェーンメールがものすごい勢いで広まった。
芸能人が発信するほど有名な写真となった。
何年かに一度は目撃されるというのだから、何らかの自然現象によってこのような形になるのだろうか?
このチェーンメール、幸せになれるということで、回して損はないだろう。
しかし、このチェーンメールにはある恐ろしい罠が仕掛けてあった。
このメールが大流行した際に、メディアで報道されたのだが、このような注意喚起が行われたらしい。
「このチェーンメールにはウイルスが仕込まれている可能性があるので要注意」
人を幸せにするチェーンメールだと思いきや、実はウイルスに感染させる悪魔の手が仕込まれていたというわけだ。
考察
すごい写真ですね。
まぁ本当に幸せになれるかというと、そんなことはないんですけどね。
このチェーンメール、想像以上に大流行していたようで、気象予報士の森田正光氏もこの件について触れています。
彼のブログによると、この写真は加工されたもので、2004年頃に海外で作られた写真だと書かれています。
海外のサイト、具体的にはどこかというと「Goatse.cx」というサイトで作成されたものだそうです。
このサイト、ジョーク画像が大量にアップされているサイトでした。
このサイトのジョーク画像なのですが、ちょっと癖のようなものがありまして「男性の手が穴を広げている画像」が大量にアップされています。
サイトのロゴがこんな感じなので、これを真似て色々なジョーク画像が作られたのでしょう。
さて、このサイトのユーザが「自分がやった」と証言しています。
元の画像は単なる雲にできた穴で、それに手を加えたそうです。
フォトショップを使用し、たった2分で作成したと書かれています。
このことから、「幸運を呼ぶ神の手」はお下劣なサイトでたった2分で作成されたジョーク画像なのでした。
次にどのように広まって行ったのかを見ていきましょう。
実は「神の手」と呼ばれたのは海外が先です。
2004年に作成されたこの画像を、ある人物が「神の手」としてニュースサイトにメールで送ったことから広まりました。
こちらが元の画像ですが、ハリケーンの際に形成された雲を撮影したもので、こちらも手直しが加えられた写真のようです。
この話題が日本にも伝わり、広まったと考えられますが、日本の場合は「沖縄の台風で撮影された」となっているのがちょっと面白いですね。
次に、ウイルスが仕込まれている件ですが、調べてみると確かに大手メディアで注意喚起がされていました。
よく読んで見ると、東京のセキュリティソフト会社がウイルスが仕込まれている可能性があると言っていたようで、本当に仕込まれていたケースは確認されていないみたいですね。
この会社のプレスリリースにも、チェーンメールについて注意喚起をしています。
どのような経路で感染するかというと、この写真を気になって検索した人をフィッシングサイトへ誘導し、悪質な広告を踏ませることで、感染する可能性があるとのことでした。
特に海外のサイトでこういった悪質な広告を使用するケースが多いらしく、安易にこの写真関連のサイトは開かないほうが良いとのことでした。
チェーンメール自体にウイルスが仕込まれているわけではないということですが、こういう一見すると無害なチェーンメールも悪質な手口で被害を被る場合もあるのでご注意ください。
というわけで情報をまとめると、2004年にジョークサイトにて神の手が加えられたコラ画像が作成。
2007年あたりにニュースサイトに投稿されたことにより、海外で有名になります。
そこから日本に渡って、神の手のチェーンメールができたというわけです。
実際にウイルスが仕込まれているケースはないですが、悪質なサイトへ誘導する手口かもしれないので、広めない法が良いですね。
古くは鉄腕DASHのスタッフを騙るチェーンメールが流行りましたが、今はもうSNSに移ったみたいですねぇ…
最近のチェーンメールだと新型コロナウイルスで日赤病院の病床が圧迫しているといった要旨のものが流行ってましたね。
昔流行った当たり屋グループもまた流行ってるみたいで、周期的に流している人でもいるんでしょうか…
男性の手が穴を広げている画像(意味深)
「アスホール(クソッタレ)」