海に浮かんでいるものでしりとりをしてみようを考察
今回は怪談捜査願いのほうで来ていた「海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう」という都市伝説を調査していこうと思います。
- 海に浮かんでいるものでしりとりをしてみようとは?
- 元ネタがある?
- 考察
- 元ネタについて
- 視聴可能な過去番組から調査
- まとめ
海に浮かんでいるものでしりとりをしてみようとは?
まず「海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう」とは一体何なのかを軽く説明していこうと思います。
こちらはとあるスレに投稿された後、洒落にならない怖い話等で話題になった都市伝説です。
その書き込みがこちです。
346 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/23 16:28
だいぶ前の出来事です。友達に借りたテープに録音されていたラジオ番組を聞き終わり、
いちいち停止ボタン押すの面倒だからと、テープが再生し終わって停止するまで放っておこうと思ったんです。
しばらく無音だったんですが、突然波が打ち寄せる音と共に抑揚のない男の人の声で、
『海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう』と言う声が聞こえてきました。
僕が?と思っていると、
小さな女の子の声で、「人間」とつぶやくのが聞こえたと思った瞬間、
バチーン!と停止ボタンが跳ね上がりました。あの時ほどビビったことは無かったですよ、って不思議なことを話すつもりが恐怖体験話してますね、僕(汗)。
まあ、これが僕が生きてきた中で一番不思議でビビった出来事です。ちなみにテープは、この時伸びてしまって二度と聞けなくなりました。
このこと友達に話すと、
「借りたテープ駄目にした言い訳だろ」って言われますが、マジ体験なんですよねぇ・・・。
友人に借りたテープから少し変わった音源が流れてきたと思ったら、突然停止ボタンが跳ね上がったと。
しかも、その後テープは聞けなくなったとか…。
- 元ネタがある?
ですが、「海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう」という都市伝説、ちゃんと元ネタがあるとされています。
投稿者:名無し調査していただきたい物がございますので、よろしくお願いいたします。
個人的にダントツに怖いと思っている怪談があります。
https://nazolog.com/blog-entry-1608.html
で紹介されている怪談なのですが、どうも元ネタ(?)があるようなのです。
http://www.samuraiexp.net/article/436191483.html
によると『世界一くだらない番組』というテレビ番組の中の
1コーナーが、まさしく録音されていた内容だとの事なのです。
ただ、このサイト以外に似たような指摘がなく、
youtubeにある範囲で『世界一くだらない番組』を見たのですが
このような内容は見つかっていません。
可能であれば調査していただけると幸いです。
こちらが怪談捜査願いに投稿された内容なんですが、元ネタがあるとされているんですがこの記事以外にそれを元ネタとする声が一切ないんですね。
今回は『世界一くだらない番組』という番組が本当に元ネタになっているのかを調査していこうと思います。
考察
- 元ネタについて
こちらのサイトで元ネタが「世界で一番くだらない番組」であると書かれています。
『世界で一番くだらない番組』は、随分昔に深夜放送されていたテレビ番組です。
大量のドラ○もんのぬいぐるみがドブ川に流されたりする、シュールなナンセンスギャグをひたすら羅列するという番組です。
↑ちなみにこれはドザエモンとかけてます。本当にそういう番組でした。
今は怪談として知られているこの『海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう』も、この番組の中で簡素なイラスト(陽光を反射する海面のような感じでした)と共に流された、数あるシュールギャグの内の一つです。
当時の私はたまたま流れていたこの番組をボンヤリと流し見していたのですが『いきなり“ん”でしりとり終わっとるやんけ』『そもそも海に浮かんでるものとして人間を挙げるんかいな』という感想を持ったのを覚えています。
特にこの番組のファンでもなかったので録画などもしてませんし、根拠は私のおぼろげな記憶しかありませんが…うーん、口惜しや。
もし『世界で一番くだらない番組』じゃなかったとしても、他の何かのテレビ番組内のコンテンツとして放送されていたことはほぼ確実です。
http://www.samuraiexp.net/article/436191483.html
まず、『世界一くだらない番組』という番組について調べていきましょう。
調べてみると「日光テレフォンショッピング」など皆さんご存知であろう、ちょっと変わった番組を放送していた番組なんですね。
放送シリーズが以下のようになっています。
- TV PLUS 90 世界で一番くだらない!意味なしほーいち (1990年4月3日) – エンディング「好きな異性の有名人」
- 世界で一番くだらない番組・意味なしほーじ
- 世界で一番くだらない番組・意味なしほーいちIII (1990年12月23日)
- 世界で一番くだらない番組・意味なしほーいちV (1991年9月30日) – テーマ「幸せ」、エンディング「初体験の年齢と相手」
- 世界で一番くだらない番組・意味なしほーいちVI (1992年4月)
- 世界で一番くだらない番組・意味なしほーいちVII(1994年3月)
- 北半球で一番くだらない番組 (2001年1月3日)
- 北半球で一番くだらない番組 2 (2001年12月28日)
- 視聴可能な過去番組から調査
そこまで数が多くないので、すぐに見つかりそうなものなんですが動画サイトにアップされているものがこちらです。
・北半球で一番くだらない番組
・世界で一番くだらない番組 意味なしほーいちIII
・世界で一番くだらない番組・意味なしほーいちV
フルで視聴可能なのはこの3つだけで、どれも『海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう』に関するシーンは確認できません。
その他切り抜きがいくつもアップされていますが、一通り見てみましたが関連しそうなものはありませんね。
こちらのサイトで過去に放送されたコーナーがいくつか紹介されています。
90年代初頭、最強最後のナンセンスコント番組。
フジテレビ系列深夜枠の「真夜中テレビ」にて数回放送されました。
「世界で一番くだらない番組」と銘打っているだけに本当にくだらないです。
しかし、シュールさ、笑いのセンスにおいてこれを越える番組はそうそうないでしょう。
http://iminashi.g3.xrea.com/hobby/hoichi.html
東京かぁ
ドラえもん日光テレフォンショッピング
家業最前線
ちくわダーツ
タンポン相撲
ニップレス
うんちの模型
あれモアイ
小指が板井
フセイン
芸能人の名前の読み方
ベレー帽
バーバラ寺岡
ヘア解禁
アントニオ猪木のブロンズ像
ダッチワイフを飛ばす
はさまった人
赤いお父さん
電話de注文シリーズ
こちらにコーナーの内容が細かく書かれていますが、こちらでも「海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう」に関連するものはなさそうです。
投稿者様が言っている通り、このサイトでしか元ネタであるという報告がないんですよね。
一応こちらのサイトでは、ラジオの可能性もあると書かれてはいるんですが、具体的に映像や番組名まで覚えていてそこを勘違いするのかな?という感じです。
もし『世界で一番くだらない番組』じゃなかったとしても、他の何かのテレビ番組内のコンテンツとして放送されていたことはほぼ確実です。
万が一テレビじゃなかったとしたら、同じ頃の時期に私が聴いていた『岸谷五朗の東京RADIO CLUB』が流れていたTBSラジオの何らかの番組の可能性が極々わずかながら有ります。
怪談の文中にも、聴いていたテープはラジオ番組の録音であることが書かれてますしね。
でも、映像とセットで見た記憶があるので、ネタ元はラジオではなく99%テレビのハズです。
http://www.samuraiexp.net/article/436191483.html
「海に浮かんでいるものでしりとりをしてみよう」の書き込みにはラジオ番組の録音と書かれていましたが、友人に借りたテープとあるので本人が勝手にラジオ番組の録音だと思った可能性もありますが、テレビ番組をわざわざ録音で聞くでしょうか。
となると、『世界で一番くだらない番組』は記憶違いで同時期に放送されていたラジオ番組の可能性も出てきます。
なによりこちらの番組のコーナーの情報がいくつも出ているのにこれに関する情報がこのサイトだけというのも不思議です。
まとめ
恐らく、何かしらの番組が元ネタになっているということは間違いないと思います。
『世界で一番くだらない番組』が元ネタかどうかは今のところ判断できませんが、他にありそうな気がします。
全てのアーカイブを見たわけではないんですが、そこまで回は多くないみたいですので番組中に行ったコーナーはwiki等で出回っていると思うんですよね。
そこに手がかりがないということは、別のテレビ番組かラジオ番組かどちらかでしょう。
最初の書き込み自体、周りを怖がらせるというよりはちょっと怖い体験をしたという感じの書き込みに見えるので、創作物である可能性は低いと思います。
これらに関して、過去に番組を見たことがあるという方は教えてください!
目撃情報がこれしかないのでなかなか判断が難しいところです…。
調査依頼させていただいたものです。
早速調査していただきありがとうございます。
記事中でご指摘の通り、ラジオ番組の後にテレビの電波が混信するというのも(あり得なくはないものの)可能性としては低いのかなとも思いました。
TBSラジオの情報は
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/TBS%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96
にまとまっていたのですが、番組名を見る限りどちらかといえばおしゃれな感じで、不気味なコントをやりそうにない印象です。(コサキンはやるかも、ただ曜日が違う……)
コメントで来ていましたが、コサキンラジオのほうで「意味ねぇしりとり」なるコーナーがあったようです。
内容については、詳しく明記されていなかったのでわかりませんがこのラジオの可能性もありそうですね。
コサキンラジオのwikiで、「意味ねぇしりとり」なるコーナーがあったという記述がありますが、もしかしたら何か関係があるでしょうか?
以下引用です。
─────
意味ねぇベスト3→意味ねぇしりとり→コサキン用語辞典→コサキン人名辞典→コサキン新語辞典→コサキンことわざ辞典
リスナーからのネタ投稿コーナー。各企画ごとに形式はあるが、基本的に内容は何でもあり。しりとり以降は、毎週決められた頭文字から始まるネタを募集した。途中から辞典となっているが結局ベスト3ネタなどが寄せられていた。過去のコサキン本のほとんどは、これらのコーナーで採用されたネタで構成されている。
────────
何か関係ありそうですね。
wikiくらいしか情報載ってないんですが、詳しい内容は明確になってないみたいなんです。
アーカイブなど残っていたらいいんですが…
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいております。
この投稿の中で当時のTBSラジオ「岸谷五朗の東京レディオクラブ」が流れてた可能性、というところに言及していますが、私は当時その番組を毎日聴いていました。残念ながらこの内容に関しては覚えていないのですが、番組内のコーナーで「SET RADIO SHOW」というものがあり、これは岸谷五朗、寺脇康文、山田幸伸の3人が当時組んでいたSET隊というコントユニットがあり、その3人のラジオコントを番組内で5分ほどのコーナーで流すというのをやっていました。
SET隊に関してはwikiもあります。
残念ながら作品名全てを載せてはいませんね。
音源なども探しましたがちょっとすぐには見当たりませんでした。レディオクラブの中のどこかに入ってる可能性はありますが…。
ただ、このコント番組はギャグからシュールなのからエロも含めかなり幅が広く、かつ短く終わるものを5分程度の中に数本詰め込んでいたのでこの「海に浮かんで〜」はその中で流れていても全くおかしくないテイストではあります。もしレディオクラブが録音されていたとしたらこのコントの部分が一番可能性としてはありそうな気がします。
このユニットは男3人ですがラジオコントを流す時には録音したものを流していたので女性や子供の声や効果音等を使うことも普通にありました。
長々と書いてしまいましたが、参考になればと思います。
いつもとても楽しく読ませていただいてます。
この話はながいこと気になってました。
しかし、海に浮かぶものでしりとりするのは難しいと思います。たとえば”ふね”といったら次は”ね”で始まる言葉を探す必要がありますからね。
それとどこかのサイトにカセットテープはテープの終わる直前の部分まで録音できないので、終わった瞬間にバチンと停止ボタンが上がるのはおかしいとありました。なので、この話はデマのように思います。
時間の経ったコメントで失礼します。
「世界一くだらない番組」シリーズはなにぶん古い不定期放送の深夜番組な上に短い映像ギャグも多数含む内容だったので言及している人は多くても全ての放送回を見ていたり内容詳細についても多くを記憶している人はあまりいないのではないでしょうか。
引用されているサイトのコーナーリストにしてもごく一部ですし「赤いお父さんシリーズ」の一つである「ニプレス」が別項として挙げているなど整理されていない部分もみられます。
それにしてもwikiの出演者の項目に田口トモロヲやベンガルの名前が無いな?と思ったらそれは別番組「錯乱坊(関西テレビ)」だったようで…自分の記憶のいい加減さを思い知らされました…。