五所川原市のS神社について

今回は、青森県五所川原市に存在する「S神社」という廃神社について調査していきます。

先日、現地へ実際に調査に行ってきました。

動画化もされていますので、こちらもぜひ

S神社とは?

私がこの神社の存在を初めて知ったのは、「実話ナックルズ」のウェブ記事がきっかけです。その記事によれば、S神社はかつて観音様を祀る場所でしたが、ある小学生の男の子に霊感が宿り、占いのようなことを始めたことで一変したといいます。

その力は評判を呼び、県外からも多くの信者が訪れるようになり、地元の議員までもが支援するほどでした。しかし、裕福になった教祖の親が金銭問題を起こしたことで信用を失い、一家は崩壊してしまったと伝えられています。

詳しい概要は以下を御覧ください。

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】青森県五所川原市の「謎の小学生教祖」

https://note.com/jitsuwa_knuckles/n/nf5d5db4ec416

現地を訪れてみて

山奥の廃神社を想像していましたが、現地に到着してまず驚いたのは、神社までの道が綺麗に草刈りされていたことです。調べてみると、この道は公図上「赤線」と呼ばれる公衆用道路であり、国有地のようでした。

国か周辺住民の方かは不明ですが、誰かが手入れをしているようです。

参道を進むと、石碑や灯籠が並ぶ空間が広がっていました。しかし、かつてあったはずの拝殿は、おそらく今年の雪の影響で完全に倒壊してしまっていました。

実は、3ヶ月ほど前に他の方が投稿した動画ではまだ建物は健在でしたので、ごく最近崩壊したようです。

そして、祠の中には、噂の通り教祖とされる小学生の男の子の写真がまだ残されていました。

調査で判明した新事実

今回の現地調査と追加の調査で、いくつかの新たな事実が判明しました。

土地の所有者は議員一族: 神社の土地の登記を確認したところ、平成元年(1989年)に「K」という人物が購入しています。

そしてこのK一族は、五所川原で代々議員を務める家系であることが分かりました。

有力者たちの関与: 神社の石碑や灯籠には、K氏のほかにも、隣接していた旧柏村の村長や、現役の五所川原市議、地元の有力者の名前が複数刻まれていました。

議員が応援していたという噂は事実であり、想像以上に多くの地元の権力者が関わっていたようです。

柏村の村長の名前が書かれていた。

謎の会社との関連: 神社のすぐ近くに「K工業所」という、現在は使われていない会社が存在します。

この会社は、S神社の土地を所有するK氏の一族が経営していた土木工事業者でした。

会社の事業がピークを迎えた1996年頃は、S神社が最も活発に活動していた時期と重なります。

この場所に「S神社」を造ったのは、K氏の会社が近くにあったからだったのでしょう。

そして、この会社は平成24年(2012年)に15億円の負債を抱え自己破産していますが、S神社の土地もこの時に破産手続きが開始されています。

まとめ

これらの事実から、S神社は単なる個人の信仰というよりは、地元の有力者たちが関わった一つの「ビジネス」であった可能性が浮かび上がってきます。宗教法人としての登記が見当たらないことから、私的な施設として運営し、多額の金銭が動いていたのかもしれません。

議員という立場を利用した人脈で信者を集め、事業が盛り上がっていた時期にこの神社を始めたのではないか…など、様々な想像ができます。

記録がほとんど残っておらず、真相を解明するのは困難ですが、もしこれが金儲けのための事業だったとすれば、利用されたあの少年こそが一番の被害者だったと言えるでしょう。

五所川原市のS神社について” に対して1件のコメントがあります。

  1. The story of S Shrine in Goshogawara City exemplifies how influence, wealth, and belief can fluctuate dramatically when financial difficulties emerge. It’s remarkable how followers and even politicians previously backed the cult, but their credibility quickly eroded. Discussions like these remind me of sites that encourage perspectives, such as Write for Us Pakistan.

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