ウルトラマンハウス写真発掘！【2024/05/16更新】

※記事を一部更新しました！【2022/07/28更新】

※ウルトラマンハウスの写真が発見されたため、記事を一部更新しました！【2024/05/16更新】

今回はとある廃墟について調査していきたいと思います。

色々と調査してみたんですが、場所すら曖昧なので今回は噂を検証するとともに、皆さんからの情報も募りたいと思っています！

動画化もしていますので、こちらもよろしくお願いします！

ウルトラマンハウス

みなさんは、「ウルトラマンハウス」という廃墟をご存知でしょうか？

かつて、山梨県に存在したと言われています。

現在、既に取り壊されており、更地になっているという話ですが今もその土地は駐車場として利用されているだけのようです。

さて、この「ウルトラマンハウス」に関する恐ろしい噂をご紹介します。

まずは、名前の由来からです。

この廃墟、かなり大きな洋館だったそうで、建物を正面からみると「ウルトラマン」のように見えることから、この名前が付きました。

検索すると出てくる写真がこちらです。

かつて現役だったウルトラマンハウスなのでしょうか。

たしかにウルトラマンに見えますね。

当時、周辺は住宅地だったようですが、一軒だけ異様な洋館が建っているということで、住民の間で怖い噂が囁かれていました。

怖い噂が絶えません。

実は、ここ周辺は江戸時代、処刑場があったと言われています。

落ち武者の霊が現れると言われているのはそのためでしょう。

ウルトラマンハウスはかなり有名な場所らしく、雑誌にも取り上げられた事があったそうです。

今回はこの廃墟について噂を検証してみましょう。

考察

まずは、跡地を探していきます。

探す、と言ってもすでにネットに情報がたくさんありますので、特定は容易です。

今は公園となっている場所の駐車場ウルトラマンハウスの跡地だと言われておりまして、実際に訪れた人の写真がいくつかあります。

この写真や、その他情報から場所はここだとわかりました。

砂利が敷かれているだけの駐車場になっております。

噂によれば、現在は市の所有物となっているそうです。

買い手が付かずに、建物を取壊して公園の駐車場にしてしまったということでしょうか？

ここに例の洋館が建っていたと考えると、確かに今でも「異様だな」と思ってしまうかもしれませんね。

ここの土地について調べてみましょう。

地番検索サービスで調べると、こんな感じに地番が振られています。

駐車場は115ですね。

この土地に建物が建っていなかったか調べてみると、確かに記録は残っていました。

昭和39年に新築の家が建てられています。

種類は「事務所」となっており、所有者は「建設省」になっています。

昭和39年、事務所という名目で、建設省、現在の国土交通省が建設したものだということがわかります。

公園の駐車場ということで、元から国の所有している物件だった可能性も出てきましたね。

しかし、ここで不可解な点に気づきました。

1つ目は、建物の構造が目撃証言と食い違っているという点です。

構造をみると「木造セメント瓦葺平家建」と書かれており、「平家建」ということは一階建てです。

当時の目撃証言や写真と比べてみると明らかに違います。

2つ目は解体された時期です。

２ちゃんねるにてこのような書き込みがありました。

「ウルトラマンハウスは今はない」という書き込みが2002年にあります。

つまり、2002年には既に取り壊されていたということです。

地理院地図の航空写真にて、先程調べた土地の航空写真を確認しました。

2007年以降に撮影された写真ですが、まだ建物は残っています。

2002年には既に取り壊されているはずが、なぜ2007年にまだ建物が存在しているのでしょうか…

最後に、そもそもあの建物の写真はウルトラマンハウスなのか、という点です。

冒頭に紹介した、ウルトラマンハウスと呼ばれている建物ですが、実はよく似た建物が映った動画があります。

海外の「ホラーハウス」と呼ばれている有名なホラー映像がありまして、そこによく似た家が登場します。というかほぼそっくりです。

この映像、詳しくは解説しませんが、映画のワンシーンがホラー映像として有名になったものです。

ウルトラマンハウスと言われていたあの写真、恐らく映画のワンシーンのキャプチャでしょう。

これらを踏まえて考えると、現在ネットにある「ウルトラマンハウス跡地」の情報は間違っており、別の場所に跡地がある可能性があります。

また、写真がウルトラマンハウスとして広まっていることを考えると、ネットにある情報もかなり曖昧なものだということもわかりますね。

最後に私が怪しいと思っている場所を挙げておきます。

とあるブログで発見した情報なのですが、「今は病院の駐車場になっている」という話と、実際の写真がありました。

これらの写真から、この駐車場だと思われます。

噂によれば「ホテル新光」の前にあったと言われているのですが、確かにこの場所も看板が見える位置にあります。

また、こちらは2007年には既に駐車場になっており、1974年の写真では建物が建っていました。

候補としては、ここだと思うのですが、地元民の方で当時訪れた事があるという人がいらっしゃれば是非コメントお願いします。

2022/07/28更新

前回からかなり情報を頂きましたので、ご紹介します。

やはり、八田御朱印公園の駐車場に存在していた、という話を多くいただきました。

公園内に存在していた可能性が高いです。

そして、Twitterにて場所について教えていただきました。

趣味で山梨の心霊スポットを調べている方の情報で、付近の住人の証言によればこの駐車場ではないかという話を教えてもらいました。

前回調べた駐車場がこちらですが、それよりも北側に位置する駐車場に建っていたらしいのです。

さらに、1994年の住宅地図を見てみると、この場所に別荘が建っていることが判明しました。

ちょうど、いま駐車場になっている位置が別荘と書かれている部分と一致しており、ウルトラマンハウスの外見を考えると、ここに建っていた別荘がウルトラマンハウスである可能性が高いです。

2000年前後に取り壊されたという情報があるので、1994年の住宅地図には載っていてもおかしくはないです。

地図では、O氏が所有する建物ということらしいですが、土地に関して詳しい情報を調べてみることにしましょう。

地番検索サービスで調べたところ、現在の土地の状況はこんな感じです。

で、建物の登記簿が残っていないか調べたのですが、閉鎖登記簿含め現在の地番からは見つかりませんでした。

ですが、土地に関しては登記簿が残っていたのでそこからわかることを紹介していきます。

調べてみると、この駐車場の部分は昭和51年に分筆されています。元は下の部分と繋がっていました。

平成13年に相続税の物納によって財務省の所有になっています。

元々は繋がっていたこちらの土地、現在は畑になっておりますが、こちらも調べてみますと、恐らく八田家の関係者の方が所有しており、平成24年に別の方に売られています。

このことから、ウルトラマンハウス周辺の土地は財務省に渡るまでは、八田家所有の土地です。

土地の情報を調べてみても、1994年に建っていた別荘の持ち主であるO氏の名前が出てこないので、よく親の土地に子が住むケースですと名義が異なる場合が多いらしいですが、もしかすると別荘を建てたのは八田家と何らかの関係がある人物だったのかもしれません。

結論としては、最も目撃証言が多かった八田御朱印公園の駐車場に、別荘が建てられていた記録があることから

この別荘が、かつてウルトラマンハウスと呼ばれていた廃墟である可能性が高いと思われます。

別荘という記載から、元々人が定住しておらず使わないから取り壊した、というのが真相だったのかもしれません。

情報提供求む

最後に、ウルトラマンハウスの写真が残っている可能性についてお話します。

この廃墟は雑誌やテレビ等で取り上げられたという情報があります。

これについて、80年代か90年代の月刊ムーに掲載されている話や、宜保愛子出演の番組で取り上げられた等の話を教えてもらいました。

宜保愛子氏出演の番組とは、「あなたの知らない世界」らしく、この番組で取り上げられていたそうです。

90年代の番組の映像を探すのは難しいかもしれませんが、月刊ムーのような雑誌であれば入手出来る可能性はあります。

もし、この雑誌に掲載されていた、という情報があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

【2024/05/16更新】

ウルトラマンハウスを初めて調査した日から3年程経ちましたが、先日ウルトラマンハウス跡地に調査に行ってまいりました。

結論から言いますと、ウルトラマンハウスの当時写真を入手することが出来ました。

しかし、調査すればするとほど謎の多い廃墟でした…。

現在、ネット上には一切ウルトラマンハウスに関する写真が残されておらず、見つける方法としては

・土地の元の所有者である八田家に過去の写真が残されていないかを確認する方法。

・笛吹市の図書館に行き当時の写真が載っている本を片っ端から確認する方法。

この2つになります。

実際に山梨県笛吹市に向かい、石和図書館にて関連する書籍を読み漁っていたところ「航空写真集空から見た山梨」という書籍を発見しました。

その中に1991年のウルトラマンハウスが載っています。

残念ながら、正面からの写真ではありませんがカラーで鮮明に「ウルトラマンハウス」が写っています。

30年前にウルトラマンハウスを見たという人の証言によると

外観は家の真ん中に屋根からスジ？柱？みたいなのが出てて、
それの左右に窓があって、まさにウルトラマンの頭部みたいな感じ

とあります。

まさに「悪魔の棲む家」に登場する家と似たような特徴をしており、洋館風という証言から、もし正面の写真が残っていたらこんな感じの見た目をしていたんでしょうか。

また、直接八田家の方にもお話を伺いました。

ウルトラマンハウス跡地の土地については、平成10年に御朱印公園の整備に着手した段階では財務省の所有する土地。

財務省に物納された土地だと聞いてるようですが、詳細は八田家の方も不明とのこと。

この時点で建物は既になく、当時の写真も残されていないということでした。

土地の歴史は以下のようになっています。

発生日	原因	番地	所有者	備考
昭和26年以前		1◯5番地	八田一族の誰か	最初に土地を持っていたのは八田家一族の誰かだと思われる。
昭和26年	相続	1◯5番地	八田○○	別の八田家一族に土地が引き継がれる。
昭和51年	分筆	1◯5番地1,1◯5番地3	八田○○(?)	ここでウルトラマンハウスの土地、1◯5番地3が生まれる。
平成1年	地目変更	1◯5番地3	住宅地図に記載があったO氏？	ここから1◯5番地3の登記簿の情報、所有者の記載がない。 地目は畑→宅地に変更されているが、年月日不詳。 畑として登記されていた場所に建物があったことから、地目変更されたと思われる。 登記した人物は国土調査なので政府だと思われる。
平成13年	相続税の物納許可	1◯5番地3	財務省	「共有者全員持分全部移転」として「相続税の物納許可」がされているため、土地の所有者は複数いた？
平成25年	売買	1◯5番地3	笛吹市	現在は八田家御朱印公園の駐車場

結局、住宅地図に載っていた「O氏」が誰だったのかは不明のままです。

平成13年の時点で土地の所有者が複数いた可能性を考えると、O氏も八田家一族の一人だったのかもしれません。

かなりウルトラマンハウスの謎が解明されてきましたが、まだ謎は残されています。

・建物の登記簿が見つかっていない

・所有者のO氏の明確な正体が不明

・ウルトラマンハウスの正面の写真が見つかっていない

引き続き調査を続けて行きますが、ウルトラマンハウスの正面からの写真が見つかる日は来るのでしょうか…