【都市伝説】引越しおばさんは被害者だったのか?騒音おばさんの真実から探る

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みなさんこんにちは。

今回はかつてお茶の間を騒がせた、あの事件に関する記事です。

騒音おばさんの真実

かつて、ネットだけではなく、世間でも大騒ぎされた事件がある。

その事件とは、「奈良騒音傷害事件」

奈良県に住む主婦が、隣人に騒音による嫌がらせを行い、裁判を起こしたのである。

その嫌がらせの様子はテレビでも放送され、そのインパクトから記憶にある人も多いだろう。

しかし、1つ不可解な点がある。

加害者は1年以上にも渡り、ラジオやアラーム、果ては自分で大声を出して隣人に嫌がらせをしていたのだが、なぜそこまでする必要があったのだろうか。

ネットの情報によれば、彼女は隣人からある宗教へしつこく勧誘されており、何度も断ったという理由から、その隣人から嫌がらせを受け、おかしくなってしまったというのだ。

嫌がらせを先に行ったのは主婦ではなく、隣人からだったのである。

その他にも、主婦やその家族が嫌がらせを受けていたなど、本当の加害者はどちらだったのか分からなくなる噂が絶えない。

ネットに散らばっている情報

さて、次は実際にネットに散らばっている情報を少しだけ紹介していきます。

・家族が難病を発症しており、何人かは他界している。

・隣人が先に、主婦の娘対して暴言を吐いたり、鍵穴に接着剤を流し込まれる等の嫌がらせをした。

・近所で徒党を組んで、主婦へ抗議しに来たこともある。

情報源はどこか

これは多くのサイトで語られていますが、上記の噂のソースは2ちゃんねるか、週刊誌のみでした。

2ちゃんねるの過去ログから、当時のスレを漁ってみましたが、上記の噂が出始めたのは、新潮45・6月号が発売された5月18日以降でした。

新潮45には、主婦が隣人から嫌がらせを受けた旨と、主婦の姉に対するインタビューが記載されており、ネットの噂と一致します。

このことから、週刊誌が情報源となり、2ちゃんねるからネット上へ広まっていたと考えられます。

鍵穴云々の噂は恐らくこちらのニュース記事だと思われます。

「なぜ、大音量でCDラジカセを鳴らすようになったのか」という弁護人の質問に対し、「近所の人から、子供の泣き声など生活音がうるさいと言われて、裁判を起こされたので、生活音を消すためだった」と語りました。また、騒音を起こすようになった背景については、「近所の人から、亡くなった娘の悪口を広められたり、接着剤で鍵穴をふさがれたりするなどのいじめに遭っていた」と、ときおり涙を流しながら訴えました。

【裁判】 騒音おばさん「亡くなった娘の悪口を広められ…近所からいじめられた」…法廷で理由語り涙★3

元記事はすでに削除されており、アーカイブにも残ってないため、スレのコピペですが、本人が証言したとの記述がありました。

裁判

【2020年追記】

以下の裁判記録は別の裁判記録だというご指摘をいただきました。

以下のURLに、引越しおばさん事件に関して言及するとともに、件の裁判記録が先例の判例として紹介されていることから、全く別の裁判であると判明いたしました。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~mikihide/page118.html

この件に関して、事件の関係者の方々、そして読者のみなさまに、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

後日、改めて調査記事を更新いたします。

まとめ

ご指摘により、裁判記録は別のものだと判明致しました。

裁判記録を考慮せずに、事実関係を考察するとなると、噂をガセだと言える確実な根拠はありません。

しかしながら、情報源が週刊誌と2ちゃんねるであるということから、噂の信憑性はかなり薄いのではないかと考えられます。

この件に関しては引き続き調査してまいります。

今回、誤ったソースを提示してしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

【都市伝説】引越しおばさんは被害者だったのか?騒音おばさんの真実から探る” に対して5件のコメントがあります。

  1. ahohachiro より:

    詳しく調べてくださりありがとうございますm(_ _)m

  2. Machiavell より:

    自分も勘違いしていましたが、その平成16年4月9日の裁判記録はどうやら
    引越しおばさんの事件とは別の事件のようです。

    近所トラブル、嫌がらせの騒音、奥田裁判官、奈良地裁、懲役1年と類似点が多いので混同してしまいやすいが
    まず引越しおばさんの一審の判決が出たのは平成18年4月21日と裁判記録との日付が合わない。
    騒音を発生させた期間も裁判記録では約1年6か月なのに対して引越しおばさんは2年半と期間が1年近く異なる。

    三木秀夫法律事務所でも裁判記録を引越しおばさんの事件とは別事件の先例の判例として出している。
    http://www5b.biglobe.ne.jp/~mikihide/page118.html

    被害者が創○学会やその関係者というのは、まともな一次ソースが存在しないようなのでデマでしょうが
    引越しおばさんの家族が難病で介護をしていた、娘2人が亡くなっているというのは事実かもしれません。
    だとすると引越しおばさんの娘が生きている=嘘をついている、家族に暴力をふるっていたなどと
    認定するのは、おばさんにあまりに失礼で気の毒な事ですね…

    1. thetuburo より:

      コメントありがとうございます。
      コメントを拝見いたしましたが、おっしゃる通り裁判は別のようですね…。
      記事の内容に関して修正したしました。
      今後は情報の取り扱いに関して、より一層気を引き締めてまいります。
      ご指摘ありがとうございました。

      1. Machiavell より:

        修正ありがとうございます。
        実は5chで指摘をされるまで気づけませんでした。
        まともなソースやエビデンスがないデマや陰謀論を嫌っていたのに、
        まさか日本一デマが氾濫しているような掲示板で間違いに気づかされるとは。

    2. ホワイトストーン より:

      デマではない可能性もあるとはいえ、「騒音おばさんの真実」を本当である信じ切って、被害者夫婦などを誹謗中傷する人が大勢いるんですよね……。
      我々は「この情報は本当に正しいのか?」と考える癖をつけなければいけませんね。

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