【闇深事件】プチエンジェル事件に纏わる噂について
今回は、プチエンジェル事件についての記事です。
みなさんは「闇が深い」と言われる、この事件をご存知でしょうか?
プチエンジェル事件
この事件を簡単に説明する。
事の発端は、少女がマンションに監禁されるという事件が発覚することから始まる。
マンションから少女が脱走したことによって事件が明るみに出たのだが、単なる監禁事件ではなかった。
容疑者は、少女を集め、売春を行っていたのである。
警察は、顧客名簿を押収したが、そのほとんどが偽名であり、監禁事件の犯人が自殺したことで捜査を打ち切った。
当時のメディアは、名簿に弁護士や政治家の名が載っていたことや、警察の報道が不自然だったことを指摘した。
しかし、多くの不自然な点を残したまま真相は今でも不明である。
さて、このプチエンジェル事件に関して、お問い合わせをいただきました。
どのような内容かと言いますと、プチエンジェル事件に纏わる噂の中に、嘘が混じっているのではないか?というもの。
確かに、この手の事件は時が経つにつれて、噂に尾ひれが付いていきますよね。
というわけで、この噂について、当時の報道を振り返りながら考察していきます。
奇妙な噂たち
・事件を調べていたジャーナリストが不審死した。
2003年に、ジャーナリストである染谷悟さんが遺体となって発見されました。
2003年といえば、プチエンジェル事件で大騒ぎしていた時期でした。
染谷悟さんは、社会の裏側の情報を追うジャーナリストだったようで、プチエンジェル事件と関わりがあるのではないか、と言われています。
ここで、最初の報道を見ていきましょう。
東京都江東区の東京港で殺害されているのが見つかった染谷悟さん(38)は「柏原蔵書(かしわばら・くらがき)」の名前で活動するフリージャーナリストで、最近になって「中国人に命を狙われている。殺されるかもしれない」と周囲に漏らしていたことが12日、関係者の話で分かった。
染谷さんは東京・歌舞伎町で活動する暴力団や中国人犯罪の取材を続けており「歌舞伎町アンダーグラウンド」と題する著書もある。
警視庁東京水上署捜査本部は染谷さんが取材活動の中で何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があるとみて捜査している。
調べなどによると、染谷さんは東京都豊島区のアパートに1人で暮らしていたが、4月ごろには自宅の窓ガラスを割られる被害も受け、その後短期滞在マンションで生活をしていたという。
ここで注目したいのは、まだ犯人が捕まっていないことと、意味深な言葉を残して亡くなっていることです。
このような報道だと、憶測が憶測を呼んでしまうわけですね。
この報道だけを見ると、なんだか闇が深そうだな、と思ってしまうところですが、犯人は捕まり、判決も出ています。
その報道がこちら。
2003年9月、フリールポライターの染谷悟さん(当時38)を殺害したとして、殺人罪などに問われた元鍵会社役員、桜井景三被告(44)の判決公判が18日、東京地裁であった。小川正持裁判長は「自らの社会的地位を脅かす者を力ずくで排除するという自己中心的な犯行」などと述べ、懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した。
判決理由で小川裁判長は、染谷さんが桜井被告を中傷する記事を雑誌に掲載したことや、染谷さんが出版する著作「歌舞伎町アンダーグラウンド」に自分の前科が分かる記述があると知って、桜井被告が染谷さんに憎しみを抱くようになった点などを指摘。共犯者2人に対しては「終始指導的な役割」として、「桜井被告の責任は他の共犯者に比べ、とりわけ重い」とした。
判決によると、桜井被告は、染谷さんが月刊誌で自分に関する中傷記事を書いたことなどに激怒。ダイバー、熊本恭丈被告(33)=分離公判中=らと共謀し、2003年9月、東京都新宿区のマンションに染谷さんを監禁。
事件から2年後、裁判から判決が下されましたが、犯行理由が明らかになっています。
「容疑者の中傷記事を雑誌に載せたから」でした。
プチエンジェル事件は全く関係ないです。
よってこの噂は嘘だと言えるでしょう。
噂が広まった理由としては、初期報道とプチエンジェル事件の時期が重なってしまったからだと考えられます。
・政治家や医者など、大物の名前が名簿にあった。
これに関しては警察とメディアの言い分が食い違っている部分でもあります。
こちら、当時のニュースで関係者にインタビューをしたものです。
アルバイトをしていた少女の証言によれば、顧客は2000人以上、その中に弁護士や社長がいたとのことです。
警察の発表を信じれば、名簿のほとんどが偽名だったわけですから、職業なんて分かりようがないんですよね。
そのため、少女と付き合いがあった人間が、職業をしゃべっていたと考えるのが妥当かもしれません。
しかし、ただのアルバイトが2000人もの顧客情報をなぜ把握できていたのかは不明です。
というわけで、この噂の真偽は微妙なところです。
ちなみに皇族の名前まで載っていたらしいですが、ソースが不明ですし、さすがに馬鹿正直に名前を書いたりしないでしょう。
・捜査が突然打ち切られ、マスコミも報道しなくなった
これに関してはなんとも言えませんが、業界でタブーとなっているわけではないようです。
闇に葬られた「プチエンジェル事件」の一端明らかに
https://web.archive.org/web/20140610081959/http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/275347/
2014年に東スポが蒸し返してます。
また、プチエンジェル事件を元にしたドラマも制作されてたようです。
ですので、マスコミが報道しなくなったのは単に時間の経過によるものだと思います。
ただ、警察が突然打ち切った、というのは事実かもしれません。
押収された名簿には男性の名前もあったことから、吉里容疑者は少女の名簿や写真をもとに男性に有料で紹介していた可能性が強いとみて、警視庁は調べを進めている。
https://web.archive.org/web/20050106225228/http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2003/07/19/03.html
当初は名簿を手がかりに捜査を進めていたようですが、名前が偽名だったため打ち切っています。
これを「突然捜査が打ち切られた」と感じる人は多いと思います。
政治家の圧力云々は完全に噂レベルの話ですが。
・容疑者の家族が死亡している。
これに関しては、「サイバッチ」というサイトが報じていたようです。
●吉里弘太郎の父親は元朝日幹部社員で自殺!!
小6監禁犯・吉里弘太郎の一家が自殺と精神病院送りになったがわかった。父親と兄がすでに自殺してる。また、弟が精神病院送りになっているという未確認情報もあった。本人も自殺しているから、母親以外の家族が全員自殺していることになる。さらに、である。父親は元朝日新聞西部本社社会部長。警視庁キャップも務めていた。複数ソースから確認しているので、ほぼ間違いないだろう。とんでもないスキャンダルである。
■2003/07/18 (金) 号外!渋谷児童監禁事件犯の父親は元朝日新聞幹部。
まさかと思っていたが、渋谷の児童監禁事件での警察の異様な早い処置の原因らしいものがわかってきた。築地のわが工作員から続々入電。
犯人・吉里弘太郎の父親は元朝日新聞幹部社員。なんと元警視庁キャップ!
その後西部本社社会部長を経て、自殺。朝日新聞はどう報じるか注目。
ちなみに、吉里の肉親はほかにも自殺者があり、このあたりは触れにくいだろう。
#以上18日18時現在。http://www.asyura2.com/0306/nihon6/msg/184.html
※アーカイブに残っていなかったので、実際に載っていたかどうかは確認できませんでした。一応、コピペが残っていたので載せておきます。
ちなみに、複数のメディアが報じていたとの書き込みを見かけましたが、確認できませんでした。
・事件の被害少女もすべて死んでいる
この噂は、2004年頃から広まり始めたものだったと思います。
ですが、今までの噂以上に情報源が曖昧でした。
検索すると、前述した「サイバッチ」が広めたものだと言われているようですが、アーカイブで確認できないため真偽は不明です。
また、2ちゃんねるの書き込みでも似たような書き込みがあったようです。
337 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/11/13 22:20:09 id:ryw2PM00
赤坂の小学生監禁事件の子供たちって全員もしくは1人のこしてアボンってマジ?
生きてるかもしれない子は最中の遠戚かな。
口封じされそうだとは思っていたが仕事が速いな。255 :番組の途中ですが名無しです :04/09/22 15:42:13 id:eQsBWWF/
>>241
偶然に皆別々の病気、交通事故、海難事故で死去。
あくまで偶然。259 :番組の途中ですが名無しです :04/09/22 15:56:18 ID:R+PtHsvj
>>255
9月、10月に、二人が服毒でシボンヌ。
9月、11月に、二人が心不全でシボンヌ。
じゃなかったけ?260 :番組の途中ですが名無しです :04/09/22 16:01:16 id:NflCg5rY
現場検証?で医者により色々らしいね。
見ただけで「はい心不全」って適当に言うのもいれば
ちゃんと触わってしっかり調べる人もいるらしい。https://ex13.5ch.net/test/read.cgi/gline/1126626040/l50
※あくまでコピペされたものなので、実際に書き込まれたかは確認していません。
このことから、ネットの憶測から広まったデマだと考えられます。
まとめ
この事件、まさに都市伝説化していると言っていいでしょう。
噂に関しては、週刊誌やネットメディアが主な情報源でした。
信憑性があるかどうかで言えば、微妙なところです。
ただ、確かに不審な点もあり、不気味な事件でもあります。
今回、お問い合わせいただいた方、ありがとうございました。